TAO計画とは
TAO 計画とは、世界最高水準の口径6.5m の赤外線望遠鏡を南米チリ共和国北部アタカマ砂漠のチャナントール山頂に建設し、ダークエネルギー、銀河・惑星系の起源の謎などの天文学の最新トピックスの解明のために集中的に観測を推進することを目指すもので、 東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター (天文センター) が、同天文学専攻及び多くの大学、国立天文台などからの支持・協力を基に進めているプロジェクトです。
2024年9月30日
TAO山頂施設で紫金山・アトラス彗星の撮影に成功!
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東京大学アタカマ天文台 (TAO) では、TAO山頂施設のあるチャナントール山頂にて2024年9月30日から2024年10月4日 (チリ時間) の未明に紫金山・アトラス彗星の撮影を試みます。
撮影初日の2024年9月30日 04:48-06:30 (チリ時間) に、早速、静止画とタイムラプス動画での撮影に成功しました!写真は9月30日6時9分 (チリ時間) の紫金山・アトラス彗星です。東空に雲があったために薄明が進んだ時刻での撮影となりましたが、それでも薄明に負けず、彗星は肉眼でも良く見えていました。
撮影2-5日目の彗星写真とタイムラプス動画も公開しました。是非ご覧ください。
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2024年7月31日
望遠鏡光学調整用スクリーンカメラの開発
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望遠鏡が作る天体像を直径55 cmのスクリーン全面に映し、その像を撮影するための装置スクリーンカメラを製作しました。スクリーンカメラで得られた天体像を見て、望遠鏡の鏡の位置・角度の初期調整を行います。調整完了後は、スクリーンカメラで撮影したTAO 6.5 m望遠鏡による美しい天体像をお届けできればと考えています。
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2024年6月16-21日
国際光工学会SPIE2024@パシフィコ横浜に参加
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2024年6月16-21日にパシフィコ横浜で、天文学研究用の望遠鏡と観測装置に関する国際研究会である国際光工学会SPIE2024 Astronomical Telescopes + Instrumentationが開催されました。世界最先端の研究結果が発表されるこの研究会に多くのTAOメンバーが参加しました。会場では、TAOプロジェクト全体の進捗状況報告、観測装置の開発状況報告、望遠鏡組み立て補助装置の提案などの発表を行ない、活発な議論が交わされました。
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2024年4月30日
速報!東京大学アタカマ天文台 (TAO) 望遠鏡サイト完成記念式典開催
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TAOプロジェクトは2012年から口径6.5mのTAO望遠鏡の製作を、2018年から道路拡張工事を、2020年から山頂工事を開始し建設を進めていましたが、2024年にエンクロージャを含めた山頂施設が完成したことを受け、2024年4月30日にチリの首都サンティアゴにてTAO望遠鏡サイト完成記念式典を開催しました。
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2024年4月29日
チリ・カトリカ大学でTAOワークショップを開催
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2024年4月29日、チリ・カトリカ大学にてTAOが切り拓く新たな観測天文学や新たな技術的フロンティアへの展望を議論するワークショップを開催しました。TAO計画の概要を含めた17の講演が行われ、活発な議論が交わされました。TAOの特徴を的確に捉えたユニークな研究・観測が次々と提案され、チリにおけるTAOへの期待が強く感じられたワークショップとなりました。
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2024年3月29日
TAO山頂道路の試走が行われました
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2024年3月、TAOサイトの5000mヤードから山頂までのTAO道路で重量物輸送の試走が行われました。望遠鏡パーツや蒸着チャンバー、主鏡関係品のダミーを使った試走は無事に終了し、道路やトレーラーの安全性が確認されました。今後は、山頂への運搬および組み立てが行われ、天文観測施設としての機能が動き出すことになります。
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2024年2月29日
近赤外線高分散分光器TARdYSの開発状況
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TAO望遠鏡の4つ目の観測装置であるTARdYSがチリ・カトリカ大学の天文工学センター(AIUC)で開発されています。その検出器ユニット部は天文学教育研究センターで開発され、2024年度中にAIUCに輸送して分光器に組み込まれる予定です。(写真: 感度測定試験中のTARdYS検出器ユニット部 (金色の容器))
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2023年12月15日
無線アンテナ、気象観測装置の設置と運用開始
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2023年12月、山頂と山麓施設を結ぶ、無線通信が開通しました。これにより、山頂エリアでインターネットが利用できるようになりました。また、同時期には気象観測装置の設置も行われました。山頂の気象状況を確認することができるようになったことで、今後の安全な望遠鏡運用に寄与することが期待されます。
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2023年10月13日
エンクロージャー鉄骨完成、回転試験成功
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口径6.5mのTAO望遠鏡は、高さ25mの円筒形の建物 (エンクロージャー) に収納されます。巨大なエンクロージャーを精度よく回転させるのは容易ではありませんが、2023年10月、エンクロージャーの鉄骨工事が完了したことを受けて回転試験が実施され、無事試験に成功、スムーズな回転を確認できました。
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2023年4月30日
TAO山頂サイトに観測運用棟が完成
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2024年4月、TAOサイトにおける保守運用の拠点となる観測運用棟が完成しました。TAO望遠鏡は先端科学施設であり、保守運用は安定的な科学運用にとって大変重要です。観測運用棟内の大型実験室には蒸着装置や大型クレーンが設置され主鏡や観測装置の保守に利用されます。観測室やラウンジも設置され、将来夜間観測を行うことも可能です。
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2023年4月28日
SWIMSがすばる望遠鏡での共同利用観測運用を終了
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近赤外線多天体分光撮像装置SWIMSは2021年4月から2年間に渡って行ってきた国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡での共同利用観測運用を終了しました。限られた期間ながらも既にいくつかの科学的成果が論文として発表されるなど、SWIMSの性能の高さが示されました。今後TAO望遠鏡搭載に向けて日本へ輸送される予定となっています。
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2023年2月28日
近赤外線広視野多天体分光カメラSWIMS用面分光ユニットSWIMS-IFUのすばる望遠鏡での試験観測に成功
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近赤外線広視野多天体分光カメラSWIMSに面分光機能を追加する面分光ユニットSWIMS-IFUが完成し、すばる望遠鏡での試験観測に成功しました。SWIMS-IFUの複雑な光学系は超精密切削加工という技術を活用し製作され、試験観測によってその性能が設計通りであることが確認されました。現在、TAO望遠鏡搭載に向け、新たなSWIMS-IFUの設計製作を進めており、TAOでの科学成果の創出が期待されます。
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- 2024年 10月1日:9月30日付のニュースを追加しました。
- 2024年 8月22日:4月30日、10月13日、12月15日、2月29日、3月29日、6月16-21日、7月31日付のニュースを追加しました。
- 2024年 8月5日:論文・発表リストを更新しました。
- 2024年 7月24日:2月28日付のニュースを追加しました。
- 2024年 7月11日:4月29日付のニュースを追加しました。
- 2024年 5月1日:4月30日付のニュースを追加しました。
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