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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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エンクロージャー鉄骨完成、回転試験成功

TAOのような可視赤外線望遠鏡は、雨風など環境の影響を避けるため大型開口を持った建物の中に設置されます。以前は球形をしていたものが多く「望遠鏡ドーム」と呼ばれていましたが、現代では円筒形やそれに類する形をしたものも多く、より一般に「望遠鏡エンクロージャー」と呼ばれます。
望遠鏡は星を追尾するために刻々と指向方向を変えますので、エンクロージャーもそれに合わせて開口部を回転させる必要があります。TAOの場合、エンクロージャーのサイズは回転部分の高さ25m、直径25mにもなりますので、これを精度よく回転させるのは容易ではありません。

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▲回転試験を行ったTAO望遠鏡エンクロージャー。上部の回転部分は鉄骨が組み立てられた状態にある。

エンクロージャーの回転部分の鉄骨工事が完了したことを受け、2023年10月に、このエンクロージャーの回転試験を実施しました。結果は良好で、非常にスムーズな回転が確認されました。これは回転のための台車が精度よく設置されており、またエンクロージャー回転部下面の平坦性が十分であることを示しています。回転試験に合格したことで、エンクロージャー組み立てはいよいよ次のパネル設置に進みます。

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▲望遠鏡回転のための台車。台車は下部構造体に固定されており、その上に上部の鉄骨構造が乗っている。
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