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東京大学大学院理学系研究科附属
天文学教育研究センター
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2023年
2023年10月28日
イベント
三鷹・星と宇宙の日 2023
2023年10月28日(土)、東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センターは国立天文台、アストロバイオロジーセンター、総研大天文科学専攻と共催で 「三鷹・星と宇宙の日2023」を開催しました。今年は現地開催(
※事前申込・定員制
)を主として開催しました。当センターでは、講演会、東京大学アタカマ天文台(TAO)、木曽観測所、電波天文学グループ、大学院生企画の計5本の企画展示を行いました。ポスター・動画・インタラクティブツール・ジオラマ等の展示、観測装置の実演展示(状況により中止の可能性あり)、クイズラリー等を通して研究成果や施設紹介を行いました。詳しくは
国立天文台の「三鷹・星と宇宙の日 2023」特設サイト
もご覧ください。
2023年6月30日
ニュース
星の材料があるのに星が誕生しない!?:棒渦巻銀河における星形成抑制現象
東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センターの前田郁弥 研究員を中心とした研究チームは、野辺山45m電波望遠鏡やALMA望遠鏡を用いて、近傍宇宙の複数の棒渦巻銀河における分子ガスからの星の生まれやすさ(星形成効率)の詳しい解析を行いました。その結果、棒渦巻銀河では、棒部の星形成効率が渦巻腕に比べて系統的に低い、つまり、棒部の星形成活動が抑制されていることを示しました。さらに研究チームは、分子ガスの速度幅が大きい領域ほど抑制の度合いが大きいことを発見しました。これは、棒構造に由来するガスの激しい運動が要因で、星形成が抑制されていることを示唆しています。この成果は、銀河内部で星が誕生するための条件を知る手掛かりとなります。
2023年4月24日
ニュース
国内望遠鏡による観測でスターリンク衛星の日除け効果を検証
東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センターの堀内 貴史特任研究員を中心とした総勢28名からなる研究グループは、日除けを搭載したスターリンク衛星、バイザーサットの太陽光反射低減効果を地上観測によって測定しました。その結果、従来のスターリンク衛星に比べて太陽光反射をおよそ半分に低減すること、つまり日除けの効果があることを示しました。この研究成果は人工衛星群の明るさを様々な角度から検証したことで、観測研究の将来について考えるための重要な材料となるでしょう。
2023年4月12日
ニュース
藤井総長、国立天文台をご訪問、東京大学アタカマ天文台(TAO望遠鏡)に関する覚書を再締結
東京大学と国立天文台は、東京大学アタカマ天文台(TAOプロジェクト)の 口径 6.5m TAO望遠鏡運用に向けて、協力の覚書を再締結しました。藤井輝夫総長はご署名のため国立天文台を訪問、常田佐久国立天文台長と会談ののち、国立天文台の施設を見学されました。続いて理学系研究科附属天文学教育研究センターも訪問され、TAO望遠鏡の主力観測装置MIMIZUKUを見学されました。
2023年4月7日
プレスリリース
星の鼓動とダストの不思議な相関関係
東京大学大学院理学系研究科の橘健吾大学院生らの研究グループは、太陽のような恒星が進化した姿である漸近巨星分枝星の変光の振幅が、星の宇宙空間へのダスト形成供給量と相関を持つことを発見しました。この発見は、人工衛星望遠鏡による長期間の赤外線モニタ観測結果を解析して得られたものです。宇宙でダストがどの天体から作られているか、あるいはダストがどのように作られているかを知る手掛かりとなります。
2023年1月30日
プレスリリース
世界初!AIが描く天の川銀河のガス雲分布
東京大学大学院理学系研究科 藤田 真司 特任研究員(大阪公立大学 大学院理学研究科 客員研究員)を中心とする研究グループは、国立天文台野辺山45m宇宙電波望遠鏡によって詳細に観測された天の川銀河 (銀河系)の一酸化炭素分子の大規模データから、星の原料となる星間分子ガス雲を約14万個同定しました。 そして、人工知能を活用し、それら約14万個の星間分子ガス雲の距離をそれぞれ推定し、天の川銀河における星間分子ガス雲のサイズや質量を求め、世界で最も詳細に銀河円盤の星間分子ガス雲の分布を描き出すことに成功しました。本研究成果は、大きな星・星団を作るための重要なイベントとして考えられている“星間分子ガス雲同士の衝突”の頻度計算など、さまざまな天文学研究に波及すると期待されます。