sdbsort
名称
sdbsort - ヘッダ値を基準に sdb フローの順番を並べ替える
使用法
sdbsort
[ -lb | -bl | -radec | -decra ]
[ -file_length ]
[ -header_length ]
[ -format_id ]
[ -version ]
[ -data_type ]
[ -history_step ]
[ -history_line ]
[ -original_scan_number ]
[ -backup_version ]
[ -composed_scans ]
[ -project ]
[ -scd_name ]
[ -scd_line_number ]
[ -sw_mode ]
[ -observed_mjd ]
[ -observed_start_time ]
[ -observed_stop_time ]
[ -integration_on_time ]
[ -integration_off_time ]
[ -observer ]
[ -observer1 ]
[ -observer2 ]
[ -observer3 ]
[ -observer4 ]
[ -object ]
[ -coordinates | -coord_sys ]
[ -l | -on_l ]
[ -b | -on_b ]
[ -ra | -on_ra ]
[ -dec | -on_dec ]
[ -az | -on_az ]
[ -el | -on_el ]
[ -off_l ]
[ -off_b ]
[ -off_ra ]
[ -off_dec ]
[ -orig_x ]
[ -orig_y ]
[ -position_angle | -grid_pa ]
[ -x | -on_x ]
[ -y | -on_y ]
[ -telescope | -telescope_name ]
[ -ap_eff ]
[ -mb_eff ]
[ -fss_eff ]
[ -beamsize | -hpbw ]
[ -receiver | -rx_name ]
[ -sideband | -sb_mode ]
[ -v_lsr ]
[ -v_off ]
[ -rest_freq ]
[ -obs_freq ]
[ -local_freq ]
[ -if_freq ]
[ -local_multiplier_order ]
[ -T_sys | -system_temperature ]
[ -T_rx | -receiver_temperature ]
[ -data_rms ]
[ -calibrator_temperature ]
[ -data_weight ]
[ -data_scale_factor ]
[ -backend ]
[ -backend_channel_number | -backend_totel_channel ]
[ -backend_basis_ch ]
[ -backend_ch_sign ]
[ -present_data_channel_number | -data_ch ]
[ -be_center_ch ]
[ -be_center_freq ]
[ -be_disp0 ]
[ -be_disp1 ]
[ -be_disp2 ]
[ -be_disp3 ]
[ -be_disp4 ]
[ -be_freq_resolution ]
[ -be_ch_width ]
[ -be_ch_origin ]
[ -site_name ]
[ -atm_temp | -atmospheric_temperature ]
[ -atm_water | -atmospheric_water_pressure ]
[ -atm_press | -atmospheric_pressure ]
[ -optical_depth_at_zenith | -tau0_at_observation ]
[ -observation_memo ]
[ -observation_comment ]
機能
ヘッダ値で sdb の エントリーを並べ替える。
フィルタ種別
.sdb | sdbsort | .sdb
オプション
- -lb | -bl | -radec | -decra
- on点の天球上での位置。
-lbだと、銀経、銀緯の順。
-blだと、銀緯、銀経の順。
-radecだと、赤経、赤緯の順。
-decraだと、赤緯、赤経の順。
- -file_length
- バイト単位での.scnファイルの長さ。最新版の.scnファイルでは、この値は"ls
-l"の結果と一致する。
- -header_length
- バイト単位でのヘッダの長さ。
- -format_id spectrum
- ファイルの基本構造。".scn" ファイルは "spectrum" である。
- -version
- ファイルのバージョン番号。
- -data_type
- 物理的な意味でのデータのタイプ。
- Ta - アンテナ温度 (K)
- frequency_switch - 周波数スイッチの折り畳まれていない出力。
アンテナ温度 (K)
- Tmb - 主ビーム輝度温度 (K)
- Integ_Ta - 積分アンテナ温度 (K km/s)
- Integ_Tmb - 積分主ビーム輝度温度 (K km/s)
- RawLong - 生の出力(全パワー)
- RawFloat - 生の出力(全パワー)の浮動小数表示
- -history_step
- 履歴のステップ数。"end" ステップはカウントされない。
- -history_line
- 履歴の行数。
- -original_scan_number
- もとのスキャン番号。この番号は観測プログラムの ASTROS
によってつけられる。
- -backup_version
- "save" コマンドを使う際に必要になるバックアップバージョン番号。
作成されたバックアップファイル名にこの番号がつく。
- -composed_scans
- もとになった .scn ファイルの数。"integ" 処理によってこの数は増える。
- -project
- プロジェクト名。16 文字以内。
- -scd_name
- ASTROS に使われた .scd ファイルの名前。8 文字以内。。
- -scd_line_number
- ASTROS に使われた .scd ファイル中の行番号。
- -sw_mode
- データ取得時のスイッチングモード。
- total_power - 全パワーモード(受信機からの直接出力)
- onoff - on-off スイッチ
- freqency_sw - 周波数スイッチ
- Dicke - Dicke スイッチ
- -observed_mjd
- 観測時刻の修正ユリウス日表記。
- -observed_start_time
- プロファイルの観測開始時刻。1970/1/1 0:0:0 UTC
からの秒数で測られる(UNIX/Linux 標準)。
- -observed_stop_time
- プロファイルの観測終了時刻。1970/1/1 0:0:0 UTC
からの秒数で測られる(UNIX/Linux 標準)。
- -integration_on_time
- on 点の積分時間(秒)。
- -integration_off_time
- off 点の積分時間(秒)。
- -observer
- 第 1 観測者の名前。8 文字以内。
- -observer1
- 第 1 観測者の名前。8 文字以内。
- -observer2
- 第 2 観測者の名前。8 文字以内。
- -observer3
- 他の観測者の名前。8 文字以内。
- -observer4
- 他の観測者、あるいはデータ処理者の名前。8 文字以内。
- -object
- 天体名。15 文字以内。
- -coordinates | -coord_sys lb
- 基準座標系。この座標系に対して
局所 xy 座標系も定義される。
- lb - 銀河座標。l(II) , b(II) と呼ばれる。
- radec - B1950.0 における赤道座標。平均位置。
- radec-app - 観測時における赤道座標。視位置。
- -l | -on_l
- on 点の銀経。angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -b | -on_b
- on 点の銀緯。angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -ra | -on_ra
- on 点の赤経 (B1950.0)。平均位置。
angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -dec | -on_dec
- on 点の赤緯 (B1950.0)。平均位置。
angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -az | -on_az
- on 点の 方位角。
angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -el | -on_el
- on 点の 高度。
angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -off_l
- off 点の銀経。angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -off_b
- off 点の銀緯。angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -off_ra
- off 点の赤経 (B1950.0)。平均位置。
angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -off_dec
- off 点の赤緯 (B1950.0)。平均位置。
angle_value が単なる数値として与えられている場合には、
コマンドはこれを "度" 単位であると解釈する。
- -orig_x
- 局所 XY 座標の原点の経度方向の位置。angle_value
が単なる数値として与えられている場合には、コマンドはこれを "度"
単位であると解釈する。基準座標系はキーワード
"-coordinates"によって与えられる。
- -orig_y
- 局所 XY 座標の原点の緯度方向の位置。angle_value
が単なる数値として与えられている場合には、コマンドはこれを "度"
単位であると解釈する。基準座標系はキーワード
"-coordinates"によって与えられる。
- -position_angle | -grid_pa
- 局所 XY 座標の原点における位置角。単位は度。値が 0 のときは、
局所座標の X 軸・Y 軸は基準座標の経度・緯度とそれぞれ平行になる。
値が 90 のときは、局所座標の Y 軸が基準座標の経度と平行になる。
基準座標系はキーワード"-coordinates"によって与えられる。
- -x | -on_x
- on 点の局所 XY 座標における X 方向の位置。angle_value が単なる
数値として与えられている場合には、コマンドはこれを "度" 単位であると
解釈する。基準座標系はキーワード"-coordinates"によって与えられる。
- -y | -on_y
- on 点の局所 XY 座標における Y 方向の位置。angle_value が単なる
数値として与えられている場合には、コマンドはこれを "度" 単位であると
解釈する。基準座標系はキーワード"-coordinates"によって与えられる。
- -telescope | -telescope_name
- 望遠鏡の名前。8 文字以内。
- -ap_eff
- 望遠鏡の開口能率。%単位ではなく、0.0 と 1.0 の間の値。
- -mb_eff
- 望遠鏡の主ビーム能率。%単位ではなく、0.0 と 1.0 の間の値。
- -fss_eff
- 望遠鏡の forward scattering and spillover
効率。%単位ではなく、0.0 と 1.0 の間の値。
- -beamsize | -hpbw
- ビームの FWHM。単位は arcmin。
- -receiver | -rx_name
- 受信機の名前。7 文字以内。
- -sideband | -sb_mode lsb_ssb
- 観測のサイドバンドモードと信号のサイドバンド。
- lsb_ssb - 信号は LSB、観測モードは SSB。
- lsb_dsb - 信号は LSB、観測モードは DSB。
- usb_ssb - 信号は USB、観測モードは SSB。
- usb_dsb - 信号は USB、観測モードは DSB。
- -v_lsr
- プロファイルの、局所静止基準(LSR)に対する「中心速度」。単位はkm/s。
「中心速度」とは、そのプロファイルに対して標準として参照される速度を指す。
たいていは目標天体のLSR速度に一致するはずである。
プロファイルの実際の中心とは異なることもある。
- -v_off
- off点におけるプロファイルの、局所静止基準(LSR)に対する「中心速度」。単位はkm/s。
データが周波数スイッチで取得されていない限りほとんど意味はない。
「中心速度」とは、そのプロファイルに対して標準として参照される速度を指す。
たいていは目標天体のLSR速度に一致するはずである。
プロファイルの実際の中心とは異なることもある。
- -rest_freq
- 観測する輝線/吸収線の静止周波数。単位は GHz。
- -obs_freq
- 受信機の観測周波数。単位は GHz。
- -local_freq
- LO の周波数。単位は GHz。
- -if_freq
- 一次 IF の周波数。単位は GHz。
- -local_multiplier_order
- LO の逓倍器の次数。ダブラーなら 2、トリプラーなら 3。
- -T_sys | -system_temperature
- 大気吸収込みシステム雑音温度。単位は K。
- -T_rx | -receiver_temperature
- 受信機雑音温度。単位は K。
- -data_rms
- プロファイルの rms ノイズレベル。単位は K。
- -calibrator_temperature
- キャリブレータの輝度温度。
- -data_weight
- プロファイルの重み。ふつうは rms ノイズレベルから計算される。
integなどのコマンドによって使われる。
- -data_scale_factor
- データをケルビン単位に換算するためのスケーリングファクター。
浮動小数値 "profile.data[ch-1]" にこの値を乗ずることでケルビン単位の電波強度が得られる。
- -backend | -be_name
- バックエンド分光器の名前。8 文字以内。
- -backend_channel_number | -backend_totel_channel
- バックエンドの全チャンネル数。2048 以下。
- -backend_basis_ch
- バージョン 3 以降では無意味。"-be_center_ch" と同じ意味だった。
- -backend_ch_sign
- バックエンドチャンネルの極性。正の値のときは、
バックエンドの周波数が高くなるに従って RF 周波数も高くなる。
負の値のときは逆。
- -present_data_channel_number | -data_ch
- データのチャンネル数。もともとはバックエンドのチャンネル数と同じであるが、
smooth
などの処理によって変わる。
- -be_center_ch
- 使用されたバックエンドの「中心チャンネル」。
「中心チャネル」とは、バックエンドのチャンネル数と周波数との関係を評価するときに
標準として参照されるチャンネルを指す。
"backend_channel_number" の半分であったりすることもある。
- -be_center_freq
- バックエンドの「中心周波数」。単位はMHz。
「中心周波数」とは、分光計のチャンネル数と周波数との関係を評価するときに
標準として参照される周波数を指す。
プロファイルの周波数範囲の真ん中であったりすることもある。
- -be_disp0
- 分光器の分散関数の 0 次の係数。単位は MHz。
- -be_disp1
- 分光器の分散関数の 1 次の係数。単位は MHz/channel。
バージョン3以降のデータでは、この「チャンネル」は現在のデータチャンネルを指す。
- -be_disp2
- 分光器の分散関数の 2 次の係数。単位は MHz/channel^2。
- -be_disp3
- 分光器の分散関数の 3 次の係数。単位は MHz/channel^3。
- -be_disp4
- 分光器の分散関数の 4 次の係数。単位は MHz/channel^4。
- -be_freq_resolution
- バックエンドの周波数分解能。単位は MHz。
これはオリジナルの値で、現在の実効分解能ではない。
- -be_ch_width
- オリジナルチャンネルのビニング幅。
バージョン3以降のデータでは無意味。
- -be_ch_origin
- オリジナルチャンネルのビニング始点。
バージョン3以降のデータでは無意味。
- -site_name
- 観測地の名前。8 文字以内。
- -atm_temp | -atmospheric_temperature
- 観測時の気温。単位は°C。
- -atm_water | -atmospheric_water_pressure
- 観測時の水蒸気分圧。単位は mbar あるいは hPa。
- -atm_press | -atmospheric_pressure
- 観測時の大気圧。単位は mbar あるいは hPa。
- -optical_depth_at_zenith | -tau0_at_observation
- 観測時における天頂の光学的厚さ。
- -observation_memo
- メモ。64 文字以内の ASCII 文字列。
- -observation_comment
- コメント。64 文字以内の ASCII 文字列。
デフォルト
- -prm sdbsort.prm
- すべてのフラグが off。
参照
headcorr,headlist, sdbselect, .scn, .sdb
履歴
- ver.3.00
- 2000/2/11 T.Handa
マニュアルのバージョン
2002/5/9 T.Handa
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