.sdbには.scnの名前のリストが記述される
基本
拡張子".sdb"のファイルには、スペクトルのデータファイル(拡張子".scn")名のリストが記述される。拡張子".sdb"は"Scan
file
DataBase"の意である。このファイルはUNIX-OSあるいはLinux-OSによって直に扱われるので、ふつうに
mv, cp, rm, ls
することができる。このファイルには、ファイル名のリストのほか、"sdbコマンド"および"sdbコメント"の行を含めることができる。すべてのエントリーは、.sdbファイルの中の単一の行である。
SCNエントリー
.sdbファイル中の大半の行は"scnエントリー"である。この行は1つ以上のフィールドからなる。フィールドとフィールドはタブコードで区切られる。
- 名前フィールド
- 最初のフィールドは.scnファイルの名前である。拡張子".scn"は省略できる(コマンドが自動的に補う)。最初の文字が"/"であれば、ファイルはUNIX/LINUXと同様の絶対パスで指定される。そうでなければ、環境変数STAR_DATAに基づいた相対パスで指定される(詳細はloadを参照)。
- フラグフィールド
- 二番目のフィールドはプロファイルデータのフラグに用いられる。このエントリーは"good"あるいは"bad"である。このフィールドがない、もしくは空白であれば、コマンドはこれを"good"と解釈する。
このフラグはおもにintegによって用いられ、sdbselect,
sdbflag,
scnflagによって制御される。いくつかのコマンドは"good"フラグのプロファイルにのみ処理を施し、"bad"のプロファイルに対しては何もしない。
- 引数フィールド
- 三番目以降のエントリーはいくつかのコマンドに使用される。.scnエントリーに対する情報が含まれる。
SDBコマンド
"!" で始まる行が "sdbコマンド" である。この行は sdb
フローにおける手続き(バックアップファイルの作成、 integration
separationなど)を制御する。
現時点(1998/5/23)では、バックアップコマンドのみがサポートされている。
- !backup=number
- バックアップのバージョン番号を定義する。このコマンドは.sdbファイルの最初の行に書かれていなければならない。sdbsaveコマンドはこの情報に基づいてバックアップを作成する。.sdbファイルがバックアップコマンドで始まらない場合には、"!backup=0"と解釈される。
コメント
"#"で始まる行はコメント行である。コメントを自由に書き込むことができる。
参照
sdbload,
sdbsave,
scn2sdb,
sdbflag,
scnflag, integ
バグ
- バックアップコマンドは最初の行に書かれていないと無効になる。
- 他のsdbコマンドはサポートしていない。
履歴
- ver.1
- 1992/4/17 T.Handa
- ver.3
- 1997/11/12 T.Handa
マニュアルのバージョン
1998/5/23 T.Handa
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