三鷹・星と宇宙の日 2025 特設ページ
2025年10月25日(土)、東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センターは国立天文台、アストロバイオロジーセンター、総研大天文科学コースと共催で 「三鷹・星と宇宙の日2025」を現地開催(事前申込不要)します。来場制限および年齢制限はございません。
国立天文台の「三鷹・星と宇宙の日 2025」イベントページ では、三鷹・星と宇宙の日の企画等の情報が公開されています。合わせてご覧ください。
天文学教育研究センターの企画一覧
当センターでは、講演会、東京大学アタカマ天文台(TAO)、木曽観測所、電波天文学グループ、大学院生企画の計5本の企画展示を行います。ポスター・動画・インタラクティブツール・ジオラマ等の展示、観測装置の見学ツアー(TAO)、電波観測の実演解説(状況により中止の可能性あり)、クイズラリー等を通して研究成果や施設紹介を行います。
1. 講演会
メイン講演会
10時頃から整理券(座席指定券)を配布しますので、ぜひご活用ください。整理券を受け取れなかった方でも空きのある場合には会場にお入りいただけます。また東京大学理学系研究科・理学部 YouTube チャンネル でのライブ配信も予定しています。
- 開催時刻
- 11:30~12:20
- 講師
- 平尾 優樹(東京大学理学系研究科天文学教育研究センター 特任研究員)
- タイトル・内容
- 『偶然が導く冷たくて遠い惑星の見つけ方:重力マイクロレンズで探る系外惑星』
- 私たちが暮らす太陽系の外には、多種多様な惑星が数多く存在することが明らかになってきました。しかし、その多くは遠くにあり暗 いため、直接見つけることはとても困難です。今回の講演では、そうした惑星を「偶然」から見つけ出す重力マイクロレンズ法につい て紹介します。星と星が視線上で重なって見えるとき、背景の星の光が一時的に明るくなる現象が起こります。そのわずかな光の変化 の中に、惑星の存在が隠されているのです。この手法は、他の観測方法では見つけにくい、太陽系から遠く離れた冷たい惑星を探るこ とができる点で非常にユニークです。この講演では、これまでの系外惑星探査の歩みと最新の成果、そして重力マイクロレンズが切り 開く新たな可能性についてご紹介します。
大学院生によるミニ講演会
こちらのミニ講演会は、メイン講演会のように整理券を配布しません。どなたでも当日当センターにて会場で聴講(立ち見の可能性あり)いただけます。また、東京大学理学系研究科・理学部 YouTube チャンネルでのライブ配信も予定しています。
- 10:30~10:50
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 菊地 泰輝
「天文学とは? その歴史と魅力」 - 13:00~13:20
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 奥村 珠希
「隠されたブラックホールの探索」 - 13:30~13:50
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 鈴木 はるか
「天体までの距離の測り方」 - 14:00~14:20
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程2年 田中 健翔
「星空の向こう側が知りたくて 〜宇宙を見通す目の進化〜」 - 14:30~14:50
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 長澤 春香
「夜空を眺めて見えるもの」 - 15:00~15:20
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 間所 捺
「宇宙は終末を迎える」 - 15:30~15:50
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 米田 隼
「天体観測 VS 地球大気」 - 16:00~16:20
- 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修士課程1年 安井 佑一
「星ってなぁに 〜宇宙に輝く神秘の謎〜」
2. 東京大学アタカマ天文台(TAO)
天文学教育研究センターが保有している東京大学アタカマ天文台(The University of Tokyo Atacama Observatory; TAO)の概要や、口径6.5mのTAO望遠鏡に搭載する観測装置の開発について、ポスターや模型、動画等の展示を通して紹介します。さらに今年は「TAO 望遠鏡に搭載目前!超大型観測装置の見学ツアー」を開催します(10:00以降すべての回の整理券を配布)。
3. 木曽観測所
1974年に開所し50年以上に渡り日本の観測天文学を支えてきた木曽観測所の概要や、口径105cmのシュミット望遠鏡に搭載しているトモエゴゼンカメラの開発について、ポスターや模型、インタラクティブツール等の展示を通して紹介します。
4. 電波天文学グループ
天文学教育研究センターの電波天文学グループが、ミリ波サブミリ波における観測の特徴に着目してアタカマ高地において稼働するALMAを基軸としてASTEや野辺山の電波望遠鏡を駆使して進めている研究内容について、ポスター展示、ASTE-DESHIMAのリモート観測、観測装置の実演解説等を通して紹介します。
5. 大学院生企画
天文学教育研究センターの大学院生が中心となって、大学院生によるミニ講演会・アタカマジオラマ展示・クイズラリーを企画しています。クイズラリーに参加すると展示をより楽しめますので、来場される方は是非ご参加ください。
参考
東京大学理学系研究科・理学部 YouTube チャンネルでは理学系研究科・理学部に関する様々な動画を公開しています。ここではこのチャンネルから天文学教育研究センターに関係する動画の一部をご紹介します。
理学部オープンキャンパス
三鷹・星と宇宙の日
- 『星に惹かれて木曽路参り』/「三鷹・星と宇宙の日2024」東京大学天文学教育研究センター 大学院生によるミニ講演会
- 『宇宙の未解明現象 高速電波バーストとは?』/「三鷹・星と宇宙の日2024」東京大学天文学教育研究センター 大学院生によるミニ講演会
- 『宇宙の物質の輪廻』/「三鷹・星と宇宙の日2024」東京大学天文学教育研究センター 大学院生によるミニ講演会
- 『夜空はなぜ暗いのか?』/「三鷹・星と宇宙の日2024」東京大学天文学教育研究センター 大学院生によるミニ講演会
- 『第二の地球を求めて』/「三鷹・星と宇宙の日2024」東京大学天文学教育研究センター 大学院生によるミニ講演会
- 天文学教育研究センター『院生ミニ講演』 — 三鷹・星と宇宙の日 2020 オンライン
- 天文学教育研究センター『博士の部屋』 — 三鷹・星と宇宙の日 2020 オンライン