木曽シュミットシンポジウム2025 開催案内

東京大学大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター木曽観測所では、当観測所を用いた観測・研究の発表や議論の場として「木曽シュミットシンポジウム」を毎年開催しております。昨年度に引き続き、今年度もハイブリッドにて開催いたします。

【シンポジウムテーマ】
東京大学木曽観測所では 105 cm シュミット望遠鏡に搭載され 20 平方度の視野を最大 2 fps で連続観測が可能な広視野 CMOS カメラ Tomo-e Gozen を用いた全天サーベイ及び特定の天域の高頻度サーベイを進めています。 「データ活用のためのプラットフォーム: mdx」へのトモエゴゼンのデータアーカイブの再構築作業が順調に進んでおり、2025 年度より本格的な運用を目指しています。 同時に、データ解析システムの一部も mdx に展開することで計算能力の増強を進める予定です。
シンポジウムでは Tomo-e Gozen による科学成果の紹介、進行中の研究の進捗状況、アーカイブデータを利用した研究テーマの開拓等、幅広いテーマについて議論します。

【シンポジウム概要】

日時  : 2025年5月27日 (火) 10:30 -- 5月28日 (水) 15:05
開催形態: 現地+オンラインのハイブリッド開催
現地会場: 上松町ひのきの里総合文化センター 大会議室
発表  : 口頭・ポスター
(ポスターは数件程度を予定)
懇親会 : 5月27日に開催予定

【プログラム】
こちらをご覧ください。
・プログラムは変更される場合があります。
・開始・終了時刻は当日のセッションの進行具合により変更になることが
 あります。
※ 本シンポジウムへ講演申し込みをされた方は、ご自身の講演日時をご確認ください。

【申し込み】
・以下の参加申し込みフォームよりお申し込みください。
  ■ 参加申込フォーム
    ※ 申し込みフォームからの自動メールが届いていない場合は
      申し込みが完了していない可能性がありますので
      世話人までお問い合わせください。
・申し込み締め切り:
  発表希望、または現地参加希望の場合: 5月12日(月)正午(日本時間)
  オンライン参加のみ: 5月26日(月)
    ※ 講演申込および現地参加の申し込みは締め切りました
・接続に必要な情報(zoom URL等)は登録いただいた方にお送りします。

【その他】
・木曽観測所情報および過去のプログラム等は、以下をご参照ください。
 - 木曽観測所のウェブサイト
 - 過去のプログラム
・何かございましたら、以下までお問い合わせください。
    kisosymposiumioa.s.u-tokyo.ac.jp

プログラム

■ 5月27日[火] 講演内容

10:30-10:35  小林 尚人 (東京大学)
「はじめに」
10:35-10:50  新納 悠, 近藤 荘平 (東京大学)
「木曽観測所報告」
10:50-11:00  酒向 重行 (東京大学)
「Tomo-e Gozenの1年」
11:00-11:15  大木 亮吾, 酒向 重行 (東京大学)
「Tomo-e Gozen広域サーベイで検出された高軌道人工天体のライトカーブのクラスター分析」
11:15-11:35  大井 渚 (北海道情報大学)
「ConvLSTMを用いたスペースデブリと人工衛星の識別」
11:35-11:55  満田 和真 (デロイトトーマツリスクアドバイザリー)
「Tomo-e Gozen NEOサーベイデータを用いた宇宙物体の軌道決定について」
11:55-12:00 ポスターショートトーク (1 件)
12:00-13:00 *** 昼休憩 ***
13:00-13:20 新納 悠 (東京大学)
「Tomo-e Gozenによるマルチメッセンジャー突発天体観測」
13:20-13:40 間所 捺 (東京大学)
「Tomo-e Gozenを用いた高速電波バーストの可視光追観測」
13:40-14:00 兒玉 ヱ門 (東京大学)
「Einstein Probeイベント自動追観測システムの開発」
14:00-14:20 敏蔭 星治 (東北大学)
「近傍の突発天体に特化したIceCubeニュートリノ多重事象に対応する可視光突発天体の探査」
14:20-14:40 *** 休憩 ***
14:40-15:00 髙羽 幸 (名古屋市科学館)
「Tomo-e Gozen Sky Atlasの教育的活用2」
15:00-15:20 萩尾 陽菜 (東京科学大)
「広視野紫外線観測衛星うみつばめとTomo-e Gozenによる突発天体の観測に向けて」
15:20-15:40 長澤 春香 (東京大学)
「地球接近小惑星の広視野動画観測と近紫外線観測で迫る地球の水の起源」
15:40-16:00 和田 空大 (東京大学)
「ライトカーブ遅延法による高速自転小惑星の熱慣性推定」
16:00-16:20 *** 休憩 ***
16:20-16:40 直川 史寛 (東京大学)
「トモエ全天動画レガシーサーベイと白色矮星の系外惑星探索」
16:40-17:00 根津 正大 (東京大学)
「Tomo-e Gozenによる前主系列星フレア探査の現状と展望」
17:00-17:20 有馬 宣明 (日本大学)
「Tomo-e Gozen動画観測で発見された"フラッシュ天体"について」
17:20-17:40 倉島 啓斗 (東京大学)
「SPADイメージセンサの性能評価および高速偏光撮像装置の試験機の開発」
18:00- 懇親会

■ 5月28日[水] 講演内容

09:30-09:50  野澤 恵 (茨城大学)
「太陽及び宇宙天気の影響による低軌道衛星の軌跡変化の観測とその予測」
09:50-10:10 小山 舜平 (国立天文台)
「SMOKAの現状と今後の計画」
10:10-10:30 瀧田 怜 (東京大学)
「データアーカイブの mdx への移行計画」
10:30-10:50  *** 休憩 ***
10:50-11:10 笹岡 大雅 (東京大学)
「Tomo-e Gozenで早期に検出したIax型超新星SN 2025qeの追観測と今後の展望」
11:10-11:30 冨永 望 (国立天文台)
「狭帯域金属欠乏星探査」
11:30-11:50 岡田 寛子 (兵庫県立大学)
「Tomo-e GozenとNayutaによる明るい金属欠乏星探査Ⅲ」
11:50-13:00  *** 昼休憩 ***
13:00-13:10 冨永 望 (国立天文台)
「突発天体探査」
13:10-13:30 笹岡 大雅 (東京大学)
「Tomo-e Gozen 突発現象アラートシステムの開発と現状」
13:30-13:50 田口 健太 (京都大学)
「京都大学せいめい望遠鏡による Tomo-e Gozen 発見の新星候補天体の追観測に向けて」
13:50-14:10 前原 裕之 (国立天文台)
「せいめい望遠鏡の自動観測システムの開発状況」
14:10-14:30  *** 休憩 ***
14:30-15:00 議論
15:00-15:05 小林 尚人 (東京大学)
「おわりに」

■ ポスター発表

  1. LIANG, Zhuoxi (東京大学)
    「Tomoe Lightcurve Analysis: Variable Stars Identification」