望遠鏡
105cmシュミット望遠鏡
シュミット望遠鏡は1930年ドイツのシュミットによって考案された望遠鏡です。鏡筒の先端に置かれた補正板と鏡筒下部の球面反射鏡の組み合わせにより、広い画角にわたって収差(ボケ)のない鮮明な像を得ることができる天体写真儀です。木曽観測所のシュミット望遠鏡は口径 105cmの補正板と150cmの球面鏡を用いて 36cm角の大型写真乾板に6゜四方の空の写真を一度に撮ることができます。この視野の広さはほぼ満月 180個分に相当します。天体観測はこの写真乾板を使った直接撮影のほかに対物プリズムを装着したスペクトル撮影や高感度のCCD(個体撮像素子)を用いた撮影も行っています。シュミット望遠鏡の制御は、観測を効率的にしかも安全に行うためにコンピュータで制御されています。制御用のコンピュータは目的の天体に望遠鏡を向ける姿勢制御やシャッター開閉、フォーカス調整、ドーム回転制御や自動追尾制御等を行います。観測者は観測に必要な天体の位置等の情報をコンピュータに入力するだけで、望遠鏡やドームの制御を自動的に行うことができます。
▼ シュミット望遠鏡仕様
[中心不動点の位置(WGS84)]
| 東経 | 137度37分31.5秒 |
| 北緯 | 35度47分50.0秒 |
| 海抜 | 1132m |
※2018年10月にWGS84系へ更新。
旧測地系(Tokyo)での値は、
東経 137度37分42.2秒
北緯 35度47分38.7秒
海抜 1130m
[光学系]
| 主鏡口径 | 1,500mm |
|---|---|
| 補正板口径 | 1,050mm |
| 主焦点距離 | 3,300mm |
| 口径比 (明るさ) | F/3.1 |
| 視野 | 6°×6° |
| 像スケール | 62.6秒/mm |
| 対物プリズム | 頂角 4°, 2° |
| 総重量 | 69t |
[鏡筒]
| 直径 | 厚み | 材質 | 重量 | |
|---|---|---|---|---|
| 補正板 | 1,050mm | 20mm | UBK7 | 48kg |
| 主鏡 | 1,500mm | 240mm | CERVIT | 1350kg |
[対物プリズム]
| 頂角 | 直径 | 分散(@ Hγ/A band) | 重量 | |
|---|---|---|---|---|
| 対物プリズム 1 | 2° | 1050mm | 800/3800 Å/mm | 121kg |
| 対物プリズム 2 | 4° | 1050mm | 170/1000 Å/mm | 245kg |
▼ シュミット鏡制御ソフトウエア
従来のパソコンによる制御に替えて、ワークステーション上のGUI画面経由で 望遠鏡制御が可能となった。 各観測装置の望遠鏡ステータス情報取得もこのシステム経由で行われる。
▼ シュミット望遠鏡 操作マニュアル
30cm全自動望遠鏡(K.3 T)
K.3T(Kiso 0.3m Telescope) は、2002年に木曽観測所の2番目の望遠鏡として開発されました。観測のおもな目的は変光星観測です。変光星観測は、長い期間にわたって繰り返し観測をおこなわなければならないため、操作が複雑であると、観測効率が格段に悪くなってしまいます。そこで、K.3Tは自動的に観測をおこなうロボット望遠鏡として開発されました。
[主な仕様]
| 望遠鏡 | タカハシ ミューロン 300CRS |
|---|---|
| 口径比 | F/9.9 |
| 望遠鏡架台 | SHOWA 25E 赤道儀 |
| ドーム | ニッシンドーム 2.8m |