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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画 |
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チリでTAOプロジェクトの展示会が開催されました!
TAOプロジェクトの企画展を、チリ北部の中心都市であるアントファガスタで開催しました。本プロジェクトのことを、より多くのチリの方々に知っていただくため、展示に加えてTAOプロジェクト講演会や観測会、天文学と日本文化のワークショップなどをとりいれながら約1ケ月間実施し、多くの方にご来場いただきました。
展示場には、TAO望遠鏡建設のこれまでの軌跡を記した資料や建設地であるアタカマ砂漠のチャナントール山頂やそこに登頂していくプロジェクトスタッフの様子、 そして試験用の口径1mのminiTAO望遠鏡で撮影した銀河の様子など、約20枚のポスターが展示されました。 加えて、展示場の一角では、実際にスタッフが登頂して望遠鏡の設置している姿やminiTAO望遠鏡が初めて銀河の観測を行なった様子を上映しました。
体験型の展示として、ゴーグル型バーチャルリアリティ(VR)を使って実際のチャナントール山頂にいるかの様な状態を体感してもらうコーナーをつくりました。来場者はゴーグルを着用して、TAO望遠鏡がある標高5,640mの砂漠の荒野の景色を楽しんでいました。
開催期間中の特別イベントTAOプロジェクト講演会展示開催中には、来場者に天文学により親しんでもらうため、地元大学の協力を得ながら、TAOプロジェクト講演会を行いました。北カトリカ大学の大仲圭一准教授と高橋特任助教がスペイン語と英語を組み合わせながら、なぜ遠く離れた日本から地球の反対側であるチリに来て、 望遠鏡を建設し宇宙を観察するのかを来場者にわかりやすく説明しました。また、私たちの住む地球とその他の太陽系の惑星との距離を身近なものに置き換えて楽しく紹介する場面もありました。
日本文化の紹介とワークショップこの度は、現地の方にTAOプロジェクトを知って頂くと共に、日本の文化も紹介したく、在チリ日本大使館の協力のもと、「日本の玩具、食品レプリカ、民芸品」等も展示させて頂きました。 特に、日本食のレプリカには、その完成度の高さに驚くと共に、どのような食べ物なのかとの質問が相次ぎました。 週末にはアントファガスタ日系人コミュニティーのHayashida氏によるワークショップが開催されました。日本の気候や文化、そして簡単な日本語を来場された方に紹介しました。 参加された方々も、スペイン語と全く異なる言語である日本語に触れることが非常に新鮮だったようです。 ![]()
この度、本展示会を開催するにあたり、現地の沢山の方々にご支援いただきました。その結果、楽しみながら天文学と日本文化に親しむことのできる場を提供することができ、大勢の方々にご来場いただきました。
![]() ![]() チリの首都サンティアゴから北に約1,100kmのところに位置する港町です。サンティアゴから飛行機を利用すると約2時間で到着します。天体観測が盛んでTAO研究棟があるサンペドロ・デ・アタカマはアントファガスタ州に属しており、州都であるアントファガスタと学術的にも活発な交流があります。 TAO研究棟のあるサンペドロ・デ・アタカマからバスを利用すると約5時間かかります。険しく荒々しい乾燥した大地を走り続けると、突如目の前に真っ青な太平洋が広がります。アントファガスタに着いて、湿気をふくむ海風に触れると、少しほっとした気分になります。
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