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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画 |
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日本天文学会2016年春季年会にてTAOの企画セッション開催
TAO6.5m望遠鏡は、2017年度内のファーストライトを目指し、観測計画の具体化を急ピッチで進めています。 望遠鏡サイトの抜群の大気透過率とフレキシブルな運用によって、宇宙論的なスケールから太陽系内天体まで、様々な観測研究を推進します。 観測時間の50%はプロジェクト枠として利用するほか、40%は公募観測として全国の研究者に公開する予定です。 TAOで行うべきサイエンスを広い分野の研究者を交えて俯瞰し、重点とすべき項目を議論することを目的として、日本天文学会2016春季年会(首都大学東京、2016年3月14日-17日)にて企画セッション「東京大学アタカマ天文台のサイエンス戦略」を開催しました。 本企画セッションは年会の3日目、3月16日の午前・午後に開催され、幅広い分野にわたって、4件の基調講演と16件の一般講演(口頭:12、ポスター+口頭:4)が行われました。座長は東京大学の戸谷友則教授(午前)および尾中敬教授(午後)にご担当いただきました。 のべ約150名の参加者があり、非常に活発な議論が行われました。 最後にTAO計画を代表して吉井より「今回の内容をベースとしてさらなる議論を重ね、TAOが最大限の科学成果をあげられるよう努力していきたい」と閉会の辞が述べられ、本企画セッションを終了しました。 本企画セッションの予稿は下記URLよりご覧いただけます。 http://www.asj.or.jp/nenkai/archive/2016a/session-Z1.html
日本天文学会2016年春季年会 企画セッション
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日時: | 2016年3月16日(水) 09:30-11:30, 13:30-15:30 |
場所: | 首都大学東京 |
2016年3月16日(水) 09:30-11:30 / 座長:戸谷友則(東京大学) | |||
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時間 | 番号 | 講演者 | 題目 |
09:30-09:54 | Z101r | 吉井 讓 (東京大学) |
東京大学アタカマ天文台TAO6.5m望遠鏡計画の概要 |
09:54-10:06 | Z102a | 鮫島寛明 (京都産業大学) |
クェーサーで探る[Mg/Fe]組成比の宇宙宙論的進化と星形成史 |
10:06-10:18 | Z103a | 峰崎岳夫 (東京大学) |
Super-MAGNUM project ~ Unprecedented Long-Term Infrared Monitoring of High-Redshift QSOs ~ |
10:18-10:42 | Z104r | 梅村雅之 (筑波大学) |
TAOによる銀河形成研究の新展開 |
10:42-10:54 | Z105a | 児玉忠恭 (国立天文台) |
SWIMS-18サーベイ : 1<z<5 の銀河形成史を極める |
10:54-11:06 | Z106a | 前田啓一 (京都大学) |
超新星追観測でせまる親星・爆発の統一的理解とTAOに期待される役割 |
11:06-11:18 | Z107a | 米徳大輔 (金沢大学) |
ガンマ線バースト観測衛星HiZ- GUNDAMとTAO望遠鏡との連携による初期宇宙探査 |
11:18-11:30 | Z108a | 吉田道利 (広島大学) |
TAO による重力波放射源の光学対応天体の追跡探査 |
11:30-11:33 | Z109b | 松岡良樹 (国立天文台) |
宇宙最遠クエーサーの探索 : Subaru/HSCからTAO/SWIMSへ |
11:33-11:36 | Z110b | 利川潤 (国立天文台) |
SWIMS-18サーベイによる原始銀河団探査 |
2016年3月16日(水) 13:30-15:30 / 座長:尾中敬(東京大学) | |||
時間 | 番号 | 講演者 | 題目 |
13:30-13:54 | Z111r | 中村文隆 (国立天文台) |
星間物質/星形成からTAOに期待すること |
13:54-14:18 | Z112r | 野沢貴也 (国立天文台) |
TAOで紐解くダスト形成過程 |
14:18-14:30 | Z113a | 浅野健太朗 (宇宙航空研究開発機構) |
TAO中間赤外線観測を用いた双極状惑星状星雲ダストトーラスの観測計画 |
14:30-14:42 | Z114a | 生駒大洋 (東京大学) |
惑星系の多様性と起源の解明に向けた系外惑星トランジット観測の重要性 |
14:42-14:54 | Z115a | 成田憲保 (アストロバイオロジーセンター) |
K2/TESSによる全天トランジットサーベイとTAOとの連携 |
14:54-15:06 | Z116a | 臼井文彦 (東京大学) |
TAO/MIMIZUKUによる小惑星の近赤外線分光サーベイ計画 |
15:06-15:18 | Z117a | 坂野井健 (東北大学) |
TAOとハレアカラ望遠鏡群による木星ならびに小天体の連続観測 |
15:18-15:21 | Z118b | 佐藤隆雄 (宇宙航空研究開発機構) |
Subaru/COMICSデータで探る金星雲頂構造の特徴 -TAOへの期待 |
15:21-15:24 | Z119b | 上塚貴史 (東京大学) |
TAO中間赤外線観測によるミラ型変光星のダスト形成モニタリング観測 |
15:24-15:27 | Z120b | 宮田隆志 (東京大学) |
TAO中間赤外線観測によるdustiest evolved starsの観測計画 |
TAOは14年前の日本天文学会2002年秋季年会(於・宮崎シーガイア)でも、企画セッション「高赤方偏移天体の年齢測定」を開催しました。これは日本天文学会における記念すべき最初の企画セッションとなります。2002年10月8日-9日の二日間に渡り25件の講演が行なわれ、TAOが目指すサイエンスについて議論がなされました。座長は東京大学の土居守准教授(1日目)、マックスプランク研究所の小林千晶研究員(2日目午前)、国立天文台の児玉忠恭助教(2日目午後)にご担当いただきました。
プログラムは下記を、予稿は下記URLをご覧ください。
http://www.asj.or.jp/nenkai/archive/2002b/session-D.html
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本企画セッションの集録冊子に掲載された、主催者からの冒頭メッセージと参加者の寄せ書きも下記にご紹介します。
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