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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画 |
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二階尚人在チリ日本国大使、山麓施設を視察2015年4月23〜24日、二階尚人在チリ日本国大使がサンペドロ・デ・アタカマ市を訪れ、山麓施設を視察されました。また、サンドラ・ベルナ市長と懇談すると共に、サンペドロ市と東京都足立区との交流により2014年11月に来日し、3週間のホームステイを体験した高校生2名にも面会しました。
山麓施設の視察二階大使は2014年に完成した山麓施設を訪れ、研究室、実験室、宿泊室、キッチン等を視察されました。 研究棟の建設に尽力した松原氏からは、この施設が今後TAO望遠鏡の運用と開発の拠点となること、建設工事はサンペドロ市内の建設会社が担ったことなどについてご説明いただきました。 なお、TAOは国立天文台と共同研究契約を結び、赤外線およびサブミリ波天文学の観測的研究を協力して推進しています。 二階大使の訪問時には、ASTE望遠鏡の観測のため国立天文台チリ観測所の奥田准教授が研究棟に滞在中で、TAOサイトのあるチャナントール山のふもとに設置されているASTE望遠鏡(標高4860メートル)の過酷な観測環境や運用状況、TAOプロジェクトとの協力体制などについてお話しいただきました。 二階大使は、翌日には同じくチャナントール山のふもとにあるALMA観測所も見学されました。
サンペドロ市長との懇談二階大使はサンドラ・ベルナ市長と懇談し、サンペドロ市と日本との天文学をはじめとした交流について意見交換すると共に、サンペドロ市と東京都足立区との交流により2014年11月に来日し、3週間のホームステイを体験したサンペドロ市在住の高校生2名にも面会しました。
サンペドロ市と足立区、東京大学との交流についてサンペドロ市と足立区との縁は、2011年7月に東京大学と足立区が協定を締結し、TAOプロジェクトが足立区の複合施設ギャラクシティのプラネタリウムに、チャナントール山頂で撮影した星空画像を提供する計画を開始したことがきっかけで始まりました。 その後、2012年にはサンドラ市長が来日し近藤区長と親交を深めました。「アタカマの子どもたちにも外の世界で見聞を広め、未来を担って欲しい」というサンドラ市長の要望を受け、2014年サンペドロ在住の高校生の来日とホームステイが実現することとなりました。 ホームステイに参加した、ジャスミン・マリアさんとクラウディア・カタリナさんは、日本滞在中の2014年11月19日に東京大学も訪問しました。東京大学医学系研究科医学教育国際研究センターでは、大西講師より「医療と教育」について講義を受講し、理学系研究科動物発生学研究室では、入江准教授の案内で研究室やメダカの飼育室等の施設を見学しました。 TAOは、お二人の東大訪問に当たって希望に合う研究室を紹介したり、スペイン語への通訳としてアダ・アンヘルさん (TAOメンバーであった故・川良公明准教授のご夫人) をご紹介するなど、様々なサポートをさせていただきました。 TAOは今後もサンペドロ市と日本との友好を深める活動に努めていきます。
参考
Copyright(c) 2015 東京大学大学院理学系研究科 TAO計画推進グループ
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