cubsmooth
名称
cubsmooth - ピクセルのスムージングとリサンプル
使用法
cubsmooth
[ -x range | -x_range range ]
[ -x_step value | -x_sampling value ]
[ -x_width value ]
[ -x_smooth_kernel name | -x_kernel name ]
[ -y range | -y_range range ]
[ -y_step value | -y_sampling value ]
[ -y_width value ]
[ -y_smooth_kernel name | -y_kernel name ]
[ -z range | -z_range range ]
[ -z_step value | -z_sampling value ]
[ -z_width value ]
[ -z_smooth_kernel name | -z_kernel name ]
[ -xy_step value | -xy_sampling value ]
[ -yz_step value | -yz_sampling value ]
[ -zx_step value | -zx_sampling value ]
[ -xy_width value ]
[ -yz_width value ]
[ -zx_width value ]
[ -xy_smooth_kernel name | -xy_kernel name ]
[ -yz_smooth_kernel name | -yz_kernel name ]
[ -zx_smooth_kernel name | -zx_kernel name ]
機能
データキューブの分解能の変更およびリサンプルを行う。
このコマンドは三次元方向に同時にスムージングを行う。
それぞれの軸に対して独立にスムージングを行いたい場合には、
このコマンドを一段ずつ(速度軸方向と空間軸方向に)実行する必要がある。
スムージング処理においてダミーピクセルのデータは無視される。
cubへッダーのdatavalue領域に格納されているデータ統計情報は
自動的に更新される。
フィルタ種別
.cub | cubsmooth | .cub
オプション
- -x range | -x_range range
- 出力されるキューブの第1軸 (x) の範囲。
"," によって区切られた二つの数値で指定する。
角度の場合はASTROS 標準角度書式で、
速度の場合は km/s 単位で、
周波数の場合は GHz 単位で指定する。
他の場合は cub の持っている単位 (cubheadls で確認できる)
で指定する。
- -x_step value | -x_sampling value
- 出力されるキューブの第1軸 (x) に沿ったリサンプルの間隔。
角度の場合はASTROS 標準角度書式で、
速度の場合は km/s 単位で、
周波数の場合は GHz 単位で指定する。
他の場合は cub の持っている単位 (cubheadls で確認できる)
で指定する。
- -x_width value
- 出力されるキューブの第1軸 (x) に沿ったスムージング幅。
角度の場合はASTROS 標準角度書式で、
速度の場合は km/s 単位で、
周波数の場合は GHz 単位で指定する。
他の場合は cub の持っている単位 (cubheadls で確認できる)
で指定する。
- -x_smooth_kernel name | -x_kernel name ]
- convolutionのカーネル関数。
現時点でサポートされているのは以下の関数である。
- hunning
- 隣り合う3チャンネルを 1:2:1 で重み付けする
- gauss
- ガウシアン
- box | boxcar
- boxcar 型, 有限幅に等しく重み付けする
- bin
- ビニングあるいは束ね合わせ。
boxcarと同様だが、元データ1つはできあがったデータ1つにしか含まれず、
できあがりデータの元データに重複がない。
- pin | pinpoint
- もとのデータのもっとも近いピクセルの値をとる
- -y_... value, -z_... value
- -x_... と同じ処理を第2軸(y)、第3軸(z)に対して行う。
- -xy_... value, -yz_... value, -zx_... value
- 最初の記法だと-x_...と-y_...とを同時に2つとも指定した場合と同じ。
2番目以降は、-yz_...なら-y_...と-z_...とを、-zx_...なら-z_...と-x_...とを
同時指定したのと同じ。
この、"2軸同時指定法"は、データの2軸が経度緯度のように、
天球上での拡がりを示している場合などには便利。
デフォルト
- -x 0,0 -y 0,0 -z 0,0 -x_step 0 -y_step 0 -z_step 0
-x_width 0 -y_width 0 -z_width 0
-x_kernel pin -y_kernel pin -z_kernel pin -prm smooth.prm
- x_range と x_step がともに 0 (デフォルトと同じ) である場合には、
x_range はもとの cub のすべての範囲に、
x_step はもとの cub と同じ間隔に自動でセットされる。
他の軸についても同様。
参照
cubload, cubsave, .cub
flipaxis, cubheadcorr
バグ
- 経度が360度にまたがる場合にはうまくいかないことがある。
- kernel_typeとしてgaussやboxを指定した際には、
対応するwidthを必ず指定すること。
このパラメータはstepを用いて自動的に妥当な値に設定されても良さそうだが、
実際にはそのようにならない。
- キューブの刻みが負だとうまく動作しない。flipaxisをつかうとよい。
- "2軸同時指定法"の場合でも、指定された両軸の物理量が
一致しているかはチェックしていない。
履歴
- ver.3.02
- 1999/12/27 T.Handa
- ver.3.03
- 2002/5/11 T.Handa
- ver.3.04
- 2002/6/30 T.Handa
- ver.3.05
- 2003/3/3 T.Handa
- ver.3.06
- 2003/8/28 T.Handa
- ver.3.07
- 2003/8/30 T.Handa
マニュアルのバージョン
- 2003/8/30 T.Handa
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