Planetary Nebulae with the HST


Terzian, Hajian
2000 in "Asymmetrical PN II" ASP Conf Ser 199, 33 - 40




 アブストラクト 

 HST による数十の PNs, PPNs 画像が存在する。  ここでリング、 FLIERS, モデルについて論じる。アトラスが http:aries.usno.navy.mil/ad/pne/ にある。今はなし?


 2.FLIERs 

 FLIERS とは 

 FLIERS = Fast Low Ionization Emission Regions は低電離の 1015 cm = 70 au 程度の塊りで、[NII] で良く見える。しばしば、中心核の互いに反対側 に等距離で現れる。Balick, Preston, Icke 1987 の運動学的研究によると、星雲の 膨張速度の数倍の速さで中心核から遠ざかって行くらしい。Hajian et al 1997 は パロマー200インチで、Balick et al 1998 は HST でその研究を行った。 HST WFPC2 画像が PNe NGC 3242, 6826, 7009, 7662 で得られている。

 成因 

 FLIER の大部分は「頭-尾」型の形態を示し、尾が中心核から外側に伸びている。 図1に NGC 7009 と NGC 6826 の例を示す。Redman, Dyson 1999 によるとこれは 中心星からの超音速流によって中性ガスの塊からガスが引きはがされているので ある。それが高密度の電離フロントを形成し、そこからの放射が FLIERs として 見えると言う訳である。Dopita 1997 は電離ガス中の衝撃波説を唱えている。

図1.上:NGC 6826 と下:NGC7009。FLIERS はどちらの PNe でも主星雲の 縁付近に位置する。主軸にそって、中信から等距離にある。NGC 6826 の FLIERs が部分的に分解して、円錐形の飛沫となって中心星から反対向きに 飛び散っていることに注意。





図2.

 3.リング 

 検出 

 HST は多重リングを幾つかの PNe で発見した。それらを表1に示す。 Sahai et al. (1998) は CRL 2688 を研究してそれが反射星雲であると結論した。同様の構造が Kwok, Su, Hrivnak (1998) Su, Volk, Kwok (1998) により IRAS 17150-3224 と IRAS 17441-2411 で報告されている。

 電離? 

Balick, Wilson, Hajian (2001) は NGC 6543 (Cat's Eye) のリングを研究し、それらが Hα, Hβ, [OIII] で見え、連続光では見えないことから電離リングではないかと結論した。
(PN 中心星の連続光は強いのか? 輝線の反射ではないのか? )
図2には最も明るいリングの画像を5個示す。

 間隔 

リングの巾は 0".1 くらいで、地上観測での検出は困難である。  NGC 6543 の場合、外側リングの年齢は 10,000 年を超える。リングの起源は マスロスの盛り上がりに関係すると考えられるが間隔が熱パルス間隔と合わない のが問題となっている。 Lewis (2000) は OH/IR 星の統計から超星風が熱パルスと関係するのではないかと述べた。

表1.

  

 

  

 

  

 





図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 





図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 





図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 





図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 





図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 





図.


( )


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