金曜日4限(14:50-16:20)
天の川銀河から初期宇宙の銀河まで、宇宙の歴史の中で様々な時代に存在する、 多種多様な銀河を題材として、星間物理学の基本的な概念・方法論を理解する ことを目標とする。主に可視光・赤外線からミリ波サブミリ波・電波に至る波 長域の観測をもとに得られた、銀河の基本的性質・活動性、さらに形成と進化 に関する、最新の描像を取り上げ、考察する。
再結合線、微細構造線、回転遷移線、自由自由放射、ダスト熱放射、 シンクロトロン放射、局所熱平衡、衝突係数、励起臨界密度、励起温度、 分子雲の階層構造と質量関数、ジーンズ不安定性、爆発的星形成、銀河回転、 渦状腕、銀河相互作用、銀河中心、星間物質の加熱と冷却、光乖離領域、 X線卓越領域、巨大ブラックホール、水メーザー、電波銀河、超高光度赤外線銀河、 負のK補正、サブミリ波銀河、スニヤエフ・ゼルドビッチ効果、 マイクロ波宇宙背景放射、HII領域、電離光子、ストロムグレン半径、ダスト吸収、 減光曲線、スペクトルエネルギー分布、星の初期質量関数、銀河の合成スペクトル、 輝線比診断、ライマンブレイク銀河、ライマンアルファ―エミッタ、BzK銀河、 DRG銀河、ERO
講義による。前半を河野が、後半を本原が担当して行う。
レポート(100%)による。
日本評論社「シリーズ 現代の天文学」第3~6巻、第15~16巻。 その他については、授業の中で提示する。