Top/Lectures/2014星間物理学II

講義ノート

シラバス

時限

金曜日4限(14:50-16:20)

出欠表

出欠表

講義内容

授業の目標・概要

天の川銀河から初期宇宙の銀河まで、宇宙の歴史の中で様々な時代に存在する、 多種多様な銀河を題材として、星間物理学の基本的な概念・方法論を理解する ことを目標とする。主に可視光・赤外線からミリ波サブミリ波・電波に至る波 長域の観測をもとに得られた、銀河の基本的性質・活動性、さらに形成と進化 に関する、最新の描像を取り上げ、考察する。

授業のキーワード

再結合線、微細構造線、回転遷移線、自由自由放射、ダスト熱放射、 シンクロトロン放射、局所熱平衡、衝突係数、励起臨界密度、励起温度、 分子雲の階層構造と質量関数、ジーンズ不安定性、爆発的星形成、銀河回転、 渦状腕、銀河相互作用、銀河中心、星間物質の加熱と冷却、光乖離領域、 X線卓越領域、巨大ブラックホール、水メーザー、電波銀河、超高光度赤外線銀河、 負のK補正、サブミリ波銀河、スニヤエフ・ゼルドビッチ効果、 マイクロ波宇宙背景放射、HII領域、電離光子、ストロムグレン半径、ダスト吸収、 減光曲線、スペクトルエネルギー分布、星の初期質量関数、銀河の合成スペクトル、 輝線比診断、ライマンブレイク銀河、ライマンアルファ―エミッタ、BzK銀河、 DRG銀河、ERO

授業計画

  1. 星間物質からの放射機構
  2. 放射の輸送と励起
  3. 分子雲の階層構造と星形成
  4. 銀河における大局的な星間現象
  5. 活動銀河とその周辺における星間現象
  6. 爆発的星形成銀河の形成と進化
  7. 銀河団と宇宙背景放射
  8. 星形成領域の物理
  9. 銀河のスペクトル1
  10. 銀河のスペクトル2
  11. 膨張宇宙の観測
  12. ダストに隠された銀河
  13. 銀河形成と環境効果
  14. 初期宇宙での銀河形成と進化

授業の方法

講義による。前半を河野が、後半を本原が担当して行う。

成績評価方法

レポート(100%)による。

参考書

日本評論社「シリーズ 現代の天文学」第3~6巻、第15~16巻。 その他については、授業の中で提示する。


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Last-modified: 2014-06-12 (木) 17:37:59