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観測手順書について(1)

観測手順書は大きく
  1. へッダ部
  2. パラメータ定義部
  3. コマンド部
の三つに分けられる。このセクションでは、へッダ部とパラメータ部を解説する。 解説に用いる観測手順書と、それを作るのに使ったテーブルはここに掲げた。

コマンド部についてはOHSとCISCOで異なっているため、 以降のセクションで詳しく解説する。

へッダ部とは

<Header>
Observation_File_Name=000000.temp_cisco.ope
Observation_File_Type=OPE
Observation_Start_Date=00.00.00
Observation_Start_Time=19:00:00
Observation_End_Date=00.00.01
Observation_End_Time=06:00:00
</Header>
の部分がへッダである。その観測手順書のファイル名などの情報が入るが、 現時点ではこれらの情報が参照されることはない。 ダミーのようなものなので、気にしなくても構わない。

パラメータ定義部とは

<Parameter_List>
DEF_CISCO=OBE_ID=OHS OBE_MODE=CISCO
DEF_OHS=OBE_ID=OHS OBE_MODE=OHS
DEF_IM=OBE_ID=OHS OBE_MODE=IMAG
...
...
...
...
## Object List
HDF=OBJECT="Hubble Deep Field" RA=123649.690 DEC=+621311.10 EQUINOX=2000.0 PA=67.0
FS201=OBJECT="UKIRT Faint standard" RA=123649.690 DEC=+621311.10 EQUINOX=2000.0 PA=0.0
B30930=OBJECT="B3 0930+389" RA=093306.900 DEC=+384150.00 EQUINOX=2000.0 PA=33.0
SAO120671=OBJECT="SAO120671 8.2 F5" RA=144822.818 DEC=+071306.48 EQUINOX=2000.0 PA=0.0
</Parameter_List>
がパラメータ定義部である。 パラメータと言っているが、エイリアス、という表現の方が正しいかもしれない。

観測手順書では、内部で繰り返し使われる文字列をここでパラメータとして 定義し、次で述べるコマンド部で用いることができる。 定義は非常に単純で、

パラメータ名=パラメータ値
とするだけで良い。一番はじめの''=''がセパレータで、 それ以降のすべての文字列がパラメータ名として定義される。

そのパラメータは、SOSSのシステムにロードするときに置換される。 そのため、観測者がSOSSで見る抽象化コマンド列は以下のコマンド部にかかれた ものとは違っている。

このパラメータ部で、以下の三つのものを定義している。



Kentaro Motohara : kmotohara@ioa.s.u-tokyo.ac.jp