二つの HI サーベイを結合して、|b| = 10° の境界を無くした写真画像 を作成した。 また、弱い HI 模様を浮き出させるため、高コントラストの写真を特定の速度 付近で提示する。これら全ての写真は HI シェル、スーパーシェル、シェル状 天体の新しいリストを作成するために使われた。高速ガスに伴う 3 つのシェル と、電波連続波のループ I, II, III と随伴するシェル状天体について調べた。 我々は空間フィルタリングを用いて、くねくねして内側銀河の銀河面から 立ち上がる糸状のガス=芋虫(worms) を強調した。「芋虫」は多分頭頂部が 開いたシェルの壁であろう。このようなシェルは銀河系ハローの高温ガス のよい供給源である。 |
シェルとスーパーシェルのこれまでの観測結果をまとめた。既知の天体とシェル
との間には一意な関係は見つからない。アソシエイションの星風と超新星はシェル
エネルギーとしては十分である。しかし、スーパーシェルに関しては、星形成活動
が通常よりずっと大きい必要がある。その上、いくつかの異常なシェル状天体を
説明するにはそれだけでは不十分である。その他のエネルギー源、例えば高速雲
の銀河面への衝突、のようなものは幾つかの点で観測に合う。 最後まで読み通せなかった。記述があいまいな気がする。 |
1. イントロダクションHI 円弧狭い速度帯で作った HI マップには多数のカーブした糸状の模様が見える。 幾つかの場合ではその大きさが速度により変わり、膨張する球殻のようである。 これまでのカタログ Heiles 1979 は |b| < 10° の Weaver, Williams 1973 の HI データからシェルと スーパーシェルのカタログを作った。 Colomb, Poppel, Heiles 1980 は Heiles, Habing 1974 と Colomb et al の観測から |b| > 10° シェル カタログを作った。この論文では二つのサーベイを合体させ、b = [-65, +65] での 速度別 HI 写真を示す。 (写真は l = [250, 10] が抜けている。なぜか不明。 そのためか、表1もその部分のシェルが欠落して不完全。 ) |
2.観測データ速度別マップ図1のプレート 10 - 18 はそれらの写真表示 l = [10, 250] が載っている。 速度間隔は V = [-89.7, -45.0] では 6.3 km/s, [-40. 38.0] では 8.4 km/s である。 糸状模様 写真には多数の糸状模様が存在し、それらは円弧の一部のように見える。 詳しく調べると、ある場合には糸の位置が速度と共に動き、それは膨張球殻に 期待される動きであることが分かった。 表1 表1には Heiles 1979 にあった完全に |b| < 10 のシェルは載せていない。 表1は |b| = 10 を横切るか、それより遠くのもののみを載せた。我々の手法が 単に写真を目で見てシェルを探すことだったので、定量的な性質が与えられない という欠点がある。 |
ループ II との重なり このシェルは 図 1l, 1m, 1n で見える。ループ II と重なっていて、大きさは Δl × Δb = 110 × 50 である。これは Colomb, Poppel, Heiles 1980 では速度分解能が良いためよりはっきり見える。 |
IV (intermediate velocity) gas ∼ -60 km/s シェルが Berkhuijsen et al 1971 のループ III と重なっている。 |
エリダヌスーオリオン複合体の一部である。可視輝線では Reynolds, Ogden 1979 が研究した。 |
この論文の図の範囲外であるが、 Colomb, Poppel, Heiles 1980 では最も著しい天体なので個々に論ずる。このシェルはループ I = North Polar Spur の 外側にある。全面は太陽に非常に近いと思われる。 |