KISSサーベイ詳細
観測頻度
KISSでは、ショック・ブレイクアウトを捉えるため、1時間に1回という、超新星に対する観測としては高頻度に繰り返し観測を行っています。図1のように、広域でありながら限定された領域を1晩に複数回観測しているため、一部の領域の観測反復回数が100回を超えています。
図1: サーベイの進行状況の様子。観測した回数を示しています。
望遠鏡 | 1.05m木曽シュミット望遠鏡 |
装置 | Kiso Wide Field Camera (KWFC) |
観測夜数 | 約100晩/年 |
観測間隔 | 約1時間 |
観測波長 | 4700 A (gバンド) |
観測領域 | 50-100平方度/晩 |
観測領域 | SDSSによって観測された領域のうち、赤方偏移0.03までの銀河の多い領域 |
観測から発見・同定まで
KWFC画像からSDSS画像を引き算することにより、時間変化している天体を探しています。最後の目視によるチェックをのぞき、KWFCデータ取得後、自動的にデータ解析がなされます。図2: 木曽/KWFCでの観測から超新星候補発見・同定まで。
これまでに見つけた超新星

図1: 2013年7月までにKISSで発見し、分光同定に成功した超新星16天体。赤枠でかこった超新星はKISSの共同研究の枠組内で同定し、国際天文学連合へ報告した超新星8天体。
図2: 2013年7月までにKISSで発見したその他の超新星候補天体。