The Structure behind the Galactic Bar Traced by Red Clump Stars in the VVV Survey


Gonzalez, Minniti, Valenti, + 8
2018 MN 481, 30 - 35




 アブストラクト 

 VVV カタログを使い、 l = [-10, 10], b = [-1.5, 1.5] で高空間分解能の 減光マップを作った。それらを使い赤化補正したカタログで、銀河面レッドク ランプの周りで Ks 光度関数を作った。主ピークより暗い第2ピークが見つか った。それらは依然考えられたバルジの RGB バンプだけでは解釈できない。  この暗い第2ピークは主にバーの向こう側にある渦状腕構造に対応する。 この結果はバルジ RGB バンプの特性を研究する際には |b| < 2 領域を 避けるべきであることを示す。そこでは背景のレッドクランプ種族が大きな コンタミを生むからである。
(LF の RGB が2次式で表される 保証はないので、その揺らぎが第2ピークとその怪しげな銀経変化を 生み出した可能性が否定できない。ここで止め。 )


 1.イントロダクション 

 第2ピーク 

 Nataf et al. 2011 は Ks LF の RC ピークの下にある第2ピークを RGB バンプ (RGBB) と解釈した。更に Nataf et al. 2013 ではバルジ RGBB 等級 が予想値より 0.10 mag 明るいことを見出し、それを He 量異常に関連付けた。 Gonzalez et al 2022c は |b| < 2 の RC をバーの研究に使用し、第2ピ ークが RC の平均等級に追随しないことを見出した。
 VVV 減光マップ 

 ここでは VVV カタログにより、 Milky Way Bulge (MWB) 領域  l = [-10, 10], b = [-2, 2] の 1'x1' 減光マップを作る。





図1.VVV による l = [-10, 10], b = [-1.5, 1.5] の 1'x1' 減光マップ。 破線の箱=この論文で調べた領域。特に低減光の窓を実線四角で示す。 完全なマップは http://mill.astro.puc.cl/BEAM から採れる。

 3.高分解能減光マップ 

 3.1.RC 法 

  Gonzalez et al. (2012) は内側バルジ |b| < 1.5 領域で 2'x2' 分解能の減光マップを作った。 今回は VVV のより深く高精度の PSF 測光を用いて、減光マップの分解能を 向上させる。新しい PSF カタログにはより多くの RC 星が含まれるので、 小さい区分が可能になったのである。興味深い結果の一つは (l, b) = (-5.2, -0.3) に見つかった低減光の窓で、図1に四角い枠で示されている。 そこの減光は E(J-Ks) にして周囲より 3 mag 低い。

 3.2.BEAM-II: Bulge Extinction And Metallicity calculator II  

  Gonzalez et al. (2012) では BEAM I = 領域内の点を指定するとそこの減光と測光メタル量を返す サイトを用意した。ここではさらに高分解能の値が返ってくる。


 4.バーの裏側の構造 

 第2ピーク 

 今回使用した VVV PSF 測光カタログの優れた測光により、以前測定した 赤化を改善し、それを用いて MWB = Milky Way Bulge の構造を研究できる ようになった。特に、本論文では Gonzalez et al. (2011b) が述べた光度関数の第2ピークを調べる。彼らは、b = 1 においては、 RGBB = RGB Bump と判断されたピークの l による変化が RC ピークと異なる ことから、これは RGBB でないのではないかと述べた。注意すると b = 4 でも第2ピークは検出されるが、こちらは RC と同じ銀経変化を示す。 こちらは Nataf et al 2011 と同じである。

 LF 

 まず各タイル毎に (J-Ks)o > 0.30 で前景円盤星の混入を抑えた Kso LF を作る。図2には (l, b) = (0, -1) でのベストフィットを示す。

  

 

図2.赤化補正した Ks,o 光度関数。(l, b) = (0, -1) 中心の 1 deg2. 破線=2成分ガウシャンフィット。白破線=背景 RGB. 橙線=主成分RC。青線=第2成分 RC.  





図3.RC 星の距離分布。上=b 1° の VVV 測定。下=Gardner et al 2014 による N-体シミュレイション。赤破線=ベストフィット。灰色帯=銀緯正負 間の差。縦破線は R 8kpc.

  

  

 

  

 

  

 

図4.等密度線= Debattista et al 2005 のシミュレイション R1 を Gardner et al 2014 と同じように MW にスケールを合わせ、z = 0.4 kpc での面密度。丸=シミュレイション 第1ピーク。四角= シミュレイション 第2ピーク。白バツ= VVV 第2ピーク

  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.


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