最近の2論文、 Ghez et al. (2008), Gillessen et al. (2009) が銀河中心ブラックホールまでの距離とその質量を出している。二つのデータは 独立であり、ほぼ同じ結果を出している。しかし、報告された星の位置は かなり違っている。このレターでは、座標系に小さなオフセットをかけると 二つがよく一致することを示す。 | オフセットの値と慣性系速度の調整値は Ghez et al 2008 に与えられた 不確定性の範囲内である。二つのデータセットを合わせるとブラックホール 質量と、銀河系中心距離は幾分改良される。しかし、エラーの大部分は 系統誤差と慣性系の長期的較正に起因している。得られた結果は Ro = 8.28±0.15|stat±0.29|sys kpc, MMBH = 4.30±0.20|sta±0.30|sys ×106 Mo. |
![]() 図1.青=MTT/VLT データ。赤=Keck データ。 |
![]() 図2.S2 の視線速度変化。青= VLT。赤= Keck. 黒=統一データ。 ![]() 表1.この研究で用いた S2 の軌道データ。 |
![]() 図3.S2 の統一軌道。青= NTT/VLT 測定。赤=Keck. |
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