銀河系中心の大質量ブラックホールを巡る軌道の16年間の観測結果を報告 する。この研究は座標系の定義を長期の位置精度を 300 μas まで大幅に 改善し、個々の系統誤差の寄与を詳細に検討して、以前のデータ解析を精密化 した。観測期間の長期化とAO位置測定の高精度化の組み合わせから、 28 星 の軌道が決定された。 S2 は軌道を完全に一周した。 我々の結論は、全ての軌道が単一の質点による重力ポテンシャルでよくフィット 出来るということである。位置精度は以前の研究の6倍向上した。中心質量は (4.31±0.06|Stat ±0.36|Ro)× 106 Moである。 | 現在最良の Ro 推定値は Ro = 8.33±0.35 kpc.中心質量は Ro と (3.95±0.06)×106 (Ro/8kpc)2.19 Mo の関係がある。中心1秒角での軌道角運動量の方向はでたらめである。軌道が 確定したうちの6星は晩期型星であり、6つの早期型星は時計回り回転円盤系に 属する。これは以前提案された通りである。S2 星の近点と遠点との間に分布する 広がったダークマターの量は中心質量の 0.066 以下である。 |
![]() 表1. |
![]() 表2. ![]() 表3. |
![]() 図3. ![]() 図5. |
![]() 図4. ![]() 図6. |
![]() 図8. ![]() 図10. |
![]() 図9. ![]() 図11. |
![]() 図13. |
![]() 図14. ![]() 図15. ![]() 表5. |
![]() 図18. |
![]() 図20. ![]() 図21. |
![]() 表8. |
![]() 表8.続き |
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
|
|
|
|
|
|
|
|