posgrid

名称

posgrid - .scnデータのへッダー部の天体on点位置情報を強制的に格子点上にする。

使用法

posgrid [ -coordinates {lb | radec | azel} , -coor_sys {lb | radec | azel} ] [ -grid angle_value ] [ -orig angle_value ] [ -msg_file filename ]

機能

.scnデータのへッダー部の天体on点位置情報を強制的に格子点上にする。 格子点上とされていないscnのon点位置を強制的に 最も近い格子点上の点の位置に変更する。

観測プログラムや受け渡しプログラムでの天体on点位置情報の 精度が不十分だと、on点位置が正規格子点から微妙にずれることがある。 これを逃れるために使用する。

画素データは変更されないので、本当に観測した位置と ずれた位置での推測値がほしい場合には使用できない。

元の位置とのずれの程度は考慮されず、最も近い指定された天体座標の 緯度経度ごとに格子点に強制的に修正される。

指定されなかった座標系による表現、off点位置は修正されない。 他の座標系による表現と無矛盾にしたい場合は、 poscorrを用いること。

フィルタ種別

.scn | posgrid | .scn

オプション

-coordinates lb | radec | azel
-coord_sys lb | radec | azel
格子点が準拠する座標系を示す。 lbは銀河座標、radecはB1950.0の赤道座標、azelは地平座標である。
-grid angle_value
格子点間隔をangle_valueで示す。 緯度と経度とで間隔が異なる場合は、「,」で区切って経度,緯度の順に 指定する。
-origin angle_value
格子点の基準となる点をangle_valueで示す。 緯度と経度とで異なる場合は、「,」で区切って経度,緯度の順に 指定する。
-msg_file filename
処理のメッセージをscnの履歴部のほかに保存する。 ここで生成されるメッセージは、scn名、座標軸沿いの補正値、 および、補正前後の距離(緯度補正あり)で、単位は"である。
ファイル名が"no"か空白の場合、メッセージファイルは生成されない。 ファイル名が"-" の場合、UNIX標準エラー出力(通常は画面)に出力される。

デフォルト

-coordinates lb -origin 0,0 -grid へッダーのHPBW -msg_file no

参照

headlist, poscorr, load, save

バグ

履歴

ver.3.00
2003/2/1 T.Handa

マニュアルのバージョン

2003/2/1 T.Handa
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