graymap
名称
graymap - キューブを2次元グレイスケールで表示する
使用法
graymap [ -size size_of_window ]
[ -x range | -x_range range ]
[ -y range | -y_range range ]
[ -z range | -z_range range ]
[ -pipe | - | -nopipe ]
[ -cut_plane xy|yz|zx|
yx|zy|xz ]
[ -gray_range range ]
[ -P printer ] [ -F ps_file ]
機能
X11 ウインドウにキューブの断面を表示する。ウインドウは自動的に現れる。
graymap コマンドはキューブの1つの断面を表示する。
次の処理はメニューバーの"next"ボタンを押した後に実行される。
フィルタ種別
.cub | graymap (| .cub)
オプション
- -display のようなX11標準オプションはすべて有効である。
- -size size_of_window
- GUI モードでのみ有効。
ウインドウのサイズを -geometry と同様に指定する。ただし単位はcmである
(モニタの解像度は72 dpiを仮定している)。
- -x range | -x_range range
- -y range | -y_range range
- -z range | -z_range range
- 範囲を","で区切った2つの数値 あるいは1つの数値(軸が断面に垂直な場合)で指定する。
単位はキューブの軸と同じ(cubheadls -axis
で確認できる)。
マップに描かれる(切断面に含まれる)軸に対して値が一つしか指定されていない場合は、
自動的にキューブの全体を描くように直される。
範囲を逆順で書くと鏡像が表示される。
それぞれのキーワードはそれぞれの軸に沿った範囲を示す。
- -pipe | - | -nopipe
- キーワード -pipe または -
は、.cubフローを次の処理に流す。
キーワード -nopipe は、フローを次に流さない。
- -cut_plane xy|yz|zx|
yx|zy|xz ]
- キューブを切断する面。軸の意味は
cubheadls -axisで確認できる。
- -gray_range range
- グレースケールの範囲。白と黒に相当する2つの値を","で区切って指定する。
単位はキューブの持っているものと同じで、
cubheadls -data_valueで確認できる。
- -P printer
- プリンタ名をUNIX/Linuxのlprコマンドと同様に指定する。.prm ファイルはこのオプションを受け付けない。
- -F ps_file
- Postscript ファイルの名前を指定する。このオプションでは Postscript ファイルが出力されるのみで、
プリントアウトはされない。このオプションを指定しない場合には、Postscriptファイルは名前を
適宜割り振られ、プリント後に自動的に消去される。出力ファイルには書き込み保護はかからない。
.prm ファイルはこのオプションを受け付けない。
デフォルト
- -size 20x15 -prm graymap.prm
- -x, -y, -z
- マップの範囲はキューブ全体。
切断面は0。
- -cut_plane xy
- デフォルトでは、Postscriptファイルは名前を適宜割り振られ、プリント後に自動的に消去される。
環境変数
- DISPLAYのようなX11環境変数もすべて有効である。
- PRINTER
- 画面のハードコピーをプリントするためのプリンタの名前。
lprコマンドと同じ。
GUI
- メニューバー
- next
- 次のステップに進む。「次のステップ」とは、次のプロファイルを表示すること、
または次の処理に進むこと(終了することも含む)を指す
- print
- ウインドウの内容をプリントする
- quit
- プロセスを打ち切る
- help
- 簡単なヘルプが他のウインドウ(たいていgraymapを実行したxterm)上に表示される
- メインウインドウ
参照
cubload, cubheadls, X11, lpr
バグ
- プリンタはポストスクリプトに対応していなければならない。
- helpボタンは機能しない。
- プロファイルをX11に表示することなくプリントするキーワードを与えるべきなのだが、まだない。
- ピクセル数の多いマップを描くには時間がかかる。
履歴
- ver.3.00
- 2000/2/14 T.Handa
マニュアルのバージョン
2002/4/22 T.Handa
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