文献探査を行い、IRAS PSC/AGB 星と確認された天体のリストをまとめた。 最近の研究 結果を用い、AGB 星を O-リッチと C-リッチ星に分けた。 | 大部分の AGB 星に対して、NIR 観測と PSC からの二色図を示す。 二色図上にダストシュル光学的深さの増加に伴うモデル経路をプロットした。 |
Suh,Lee,Kim 2001 は IRAS PSC から 1429 O-リッチ AGB 星と、832 C-リッチ | AGB 星を同定した。その後同定された AGB 星が増えたので新しく報告する。 |
選択 IRAS PSC 天体に対し、IRAS LRS, ISO SWS, SIO, OH メーザー データ から、O-リッチ、C-リッチを分けた。 O-リッチ LMOA 星は NIR に多数の分子線を持つ。最も顕著なのは 1.9, 2.9 μm の 水蒸気、 2.3, 4.6 μm の CO である。これらの吸収線のため LMOA の K 等級は暗い。Le Bertre et al 2003 は IRTS のスペクトル中の分子線を調べ、 O-リッチ星を同定した。OH メーザーのサーベイデータも O-リッチ星を同定す るのに有用である。表1には様々な研究で同定された O-リッチ星の数を載せた。 我々は 2193 星を確実な O-リッチ星とした。内 1400 星は LRS がある。 815 がクラス E, 180 星がクラス A とされている。 O-リッチリストから排除 文献中で O-リッチとされた 22 星は Stephenson (GCGCS Alksnis et al 2001)に載っているか、 または Kwok et al 1997 がクラス C と分類した炭素星なので除去した。 その他に、unusual nebula, PNe, IRAS PSC に載っていない、 HIIR, RV Tau 星、などの理由でも落とした。 |
C-リッチ星 表2には, これまでの研究で C-リッチとされた星の数を示す。 1167 星が C-リッチと同定された。内 931 星は LRS を持ち、716 星が IRAS LRS クラス C と分類された。 C-リッチリストから排除 オプティカル炭素星の大部分は [26-60] が大きく、[12-25] が小さい (Egan, Leung 1991) GCGCS に載っている星 471 個をそういう星だとして 区別した。 (そう言えば結局どうなったんだろう! ) その他に、LRS クラス E, A の星、PSC に載っていない星、シリケイト炭素星、 PN, などを除いた。 S 型星 GCGSS には 1347個の S 型星が載っているが、連星中にある多数の外因性 S 型星が混ざっている。それらは AGB 星ではない。Yang et al 2006 は外因性 S 型星を除く方法を調べた。そこで、このリストにある S 型星を使用した。 (表のレファレンス文献で扱われなかった 既知の M-型星は PSC に載っててもここから落ちてる?逆に明るい IRAS 天体で 落ちこぼれがどのくらいある? ) |
シリケイト炭素星 表6にはシリケイト炭素星 36 個を載せた。それらの大部分は LRS クラス E である。 (厚いシェル内にあるのか? 可視で見えるのか?) 二重分類 11 星は O-リッチ星カタログ、C-リッチ星カタログの両方に載っておいた。 それらを表4に示す。それらは個々に調べて判定した。 |
NIR データ 我々は NIR データをできる限り集めた、表5には K, L バンドで集めたそれ らの星の数を載せた。いくつかの星は二回以上観測されている。 2MASS の位置は精度が高い。 |
DUSTY モデルを使用した。ρ ∝ r-2. 凝結温度 Tc =
1000 K または 500 K を計算。 Rc = シェル内側端半径。Ro = 外側半径 =
104 Rc とする。
LMOA : τ10 ≤ 3 Te = 2500 K BB。暖かいシリケイトオパシティ。 Suh (2004) は LMOA 星に対しては低いダスト形成温度が要求されることを示した。LMOA には Tc = 500 K モデルを使う。 HOMA : τ10 > 3 Te = 2000 K BB。冷たいシリケイトオパシティ。 |
炭素星 炭素星のオパシティには、AMC と αSiC を使用する。 τ10 ≤ 0.1 では Te = 2300 K, τ10 > 0.1 では Te = 2000 K とする。 |
新しい AGB 星カタログを作った。 http://web.chungbuk.ac.kr/~kwsuh/ | それらの赤外二色図はモデルと大体合う。 |