"cosmic static" は空から来る電波スペクトル中で、自分自身を露わにする 自然の中の擾乱である。 160 MHz でのサーベイを行い、擾乱の中心がいて座 にあることを見出した。 | 小さな極大が白鳥座、カシオペア座、 大犬座、とも座にある。極小がペルセウス座にある。観測可能なレベルの電波 放射が太陽から来る。 |
新しい装置 天空からの電波の測定がイリノイ州 Wheaton においてここ数年続けられて きた。 1943 年に新しい装置が取り付けられ以前よりずっと良い結果が得ら れた。望遠鏡は子午線に沿って任意の高度に固定される。天空が回転するに 連れ、その赤緯での走査が実施される。図1に望遠鏡、図2に記録装置を 示す。 ![]() 図1.直径 31.4 フィート金属板鏡。焦点距離 20 フィート。 |
測定 "cosmic static" が無ければレコーダー上には直線が伸びる。"cosmic static" があると、ペンが上がる。図3には様々な赤経での観測チャートの例を示す。 図上、P = 銀河面。スパイクは自動車のイグニッションである。 ![]() 図2.電源と自動記録計。 |
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吸収は小さいので、電波強度は物質量を示す 図4のピークは何らかの経路で宇宙空間の物質と関連していると思われる。 波長が 1.87 m と長いのでダストによる吸収は小さいだろう。したがって、 電波強度は我々と銀河系の端までの間にある物質量を示すと考えられる。 |
極大=腕? 以上に基づくと、複数個見える極大は天の川銀河からの投影を示す。これら の投影は銀河の腕に似ている。天の川銀河の場合、サジタリウス方向に中心が、 腕は白鳥座、カシオペア、大犬座の方向にある。極小がペルセウスにあるのは その方向が銀河系の端に最も近いからであろう。とも座の下の方にある極大は は中心に向かっての一般的な盛り上がりを示しているのだろう。とも座から さそり座にかけての領域は Wheaton の緯度からは観測が出来ない。 |
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![]() 図2. |