ボストン大ー5大学電波天文台(BU-FCRAO) 銀河リングサーベイ(GRS) は 13CO J=1-0 で l = [18, 55.7], b = [-1, 1] を掃く計画で ある。受信機は FCRAO 14 m 望遠鏡に載った SWQUOIA アレイで、22" グリッド で分解能 46" のマップを作った。 | 829 個の分子雲と 6124 個のガス塊を見つけた。カタログの内容を紹介し、 予備解析の結果を示す。 5 kpc リングの内側と外側の雲を比べ、リング内の 雲は暖かく、高密度で大きく、ガス塊も多いことを見出した。 |
データ処理には CLUMPFIND を用いた。一つの雲中のガス塊の数は 1-111 に 亘るが、平均すると 7 である。 |
![]() 表1.巨大分子雲、ガス塊、コアの性質 |
表2=分子雲カタログ例の a, b, PA は分子雲をガウシャン楕円フィットし たときの長半径、短半径、長軸の方位角である。 |
図4は 829 GRS 分子雲の l, b 分布を示す。図5は l-v 図上の分布を示す。 図6には Clemens 1985 の回転曲線を用いた運動距離から決めた銀河中心距離の ヒストグラムを示す。Ro=8.5 kpc, Θo=220 km/s を仮定した。距離 二重性の解決は Roman-Duval et al. 2009 を見よ。 |
![]() 図6.GRS 分子雲の Rg ヒストグラム。 |
829 分子雲を同定した。 | 恒星データと組み合わせた研究が面白い。 |