惑星状星雲の高温度中心星からの星風モデルを作った。AGB から WD までの M = 0.569 Mo 星に適用した。メタル量、星風中の塊の影響も調べた。Teff = 104 K でライン駆動型星風が現れ、WD 冷却期 1.04 105 K で消え去ることが分かった。 マスロス率は主に星光度に比例し、したがって、HR 図を水平に動く間ほぼ 一定である。 | 例外的な変動は、(1)2 104 K 付近でのバイスタ ビリティジャンプでは、鉄電離の変化に伴いマスロスが数分の1に減る、 (2)4 - 5 104 K における付加的極大。一方、遷移期中に星半径 が縮小する結果、最終星風速度は毎秒数百キロメートルから数千キロメートル へと増加する。星風速度はバイスタビリティ期間中にも増加する。 |
![]() 図1.M = 0.569 Mo Vassiliadis, Wood (1994) モデルの進化経路。プラス=星風あり。バツ=なし。 METUJE モデル METUJE モデル(Krticka, Kubat 2010, 2017)は星大気と星風層を同時に 扱う。コードは、輻射輸達、統計平衡、流体運動方程式を同時に解く。扱う のは定常流である。輻射輸達方程式の内側境界条件は光子の拡散近似で与え られる。 イオンモデル 統計平衡に使うイオンモデルの一部は TLUSTY モデル大気入力データを 使用した。残りは TLUSTY と同じ戦略に従う。すなわち Opacity and Iron Project に従う。 TLUSTY モデル 大気構造のスタートには TLUSTY モデル=静止、水平大気、を用いた。 |
![]() 表2.図1にマークした星のパラメター。 Vassiliadis, Wood (1994) の M = 0.569 Mo, Z = Zo モデルから採った。 |
![]() 図2.輻射圧に対する個々の元素の寄与と有効温度の関係。太青線=平均 電離レベル。 |
![]() 表4.電離フォトンの密度。 |
![]() 図4.青線=モデルマスロス率と観測値との比較。 |
![]() 図5.星風速度と有効温度の関係。 |
![]() 図6.モデルスペクトルと観測スペクトルとの比較。 |
![]() 図7.観測された X-線光度と CSPN 光度の関係。 |
5.メタル量の影響![]() 表7.メタル量変化による星風パラメターの変化 |
6.クランプの影響![]() 表8.クランプによる星風の変化 |