星の種族 空間、力学、化学、年齢などで共有する分布を持つ集団 研究が過去10年間で再び活気づいてきた 広範囲の空の探査観測の出現 SDSS - Sloan Digitized Sky Survey 2MASS - Two-Micron All Sky Survey RAVE - Radial Velocity Experiment など これらの最新の結果について示す 銀河系と銀河の形成、進化の理解の進歩 観測量空間(位置、運動、金属量)内には豊富な構造 銀河進化における混成物(merger)の影響であることは明確 新しいデータは、簡単なモデルとは異なる、たくさんの不規則な構造を示す Sagittarius dwarf 潮汐流 おとめ座、うお座ハロー密度超過 銀河面付近のいっかくじゅう座流 銀河系は複雑で活動的な構造を持つことを示した 近傍のより小さい銀河との混合により、今なお形成が進む | 次世代の広域探査を議論 SkyMapper Pan-STARRS - Panoramic Survey Telescope & Rapid Response System GAIA - Galactic Astrometric Interferometer for Astrophysics LSST - the Large Synoptic Survey Telescope 測定精度が何倍も向上 10億もの星を含む 巨大なゴール 銀河系およぶ銀河系のような巨大渦巻き銀河における 進化の歴史 集合体の連続的で詳細な物語 手の届くところにきた |
宇宙論的なものの見方 現在の宇宙論的なものの見方(paradigm) 『宇宙はビッグバンで始まった』 銀河 宇宙の基本構造物 ビッグバン後すぐに生まれた(a few Gyr) 現代物理学の主要目的 銀河はいつどのように生成したのか 銀河系 詳細な研究をするための唯一の機会を与える 個々の星を使って、巨大なサンプルの特徴から測定、研究できる 銀河系の星の特徴を知ることなしに、星や銀河の形成の連続的な物語をいうことはで きない 銀河系形成の規範的モデル Eggen. Linden-Bell & Sandage 1962 銀河系 回転するディスク 急速なガスの降着 銀河系雲が半径方向に急速につぶれる(1 Gyr) 『ELSシナリオ』 観測で見つかったフィールド星の種族についての 起源、構造、運動力学、金属量関係を簡単に説明 その後 定量化 Bahcall & Soneira(1980) Gilmore, Wyse & Kuijken(1989) 詳細な説明 Majewski(1993) これらのモデルのしめすところ 銀河系の5kpc以内の領域は3つの部分より構成 the thin disk, the thick disk, the halo バルジ、バー |
反論 Searle & Zinn(1978) より大きなスケールの新しいデータ 標準的な見方を困難にする 新しいデータは、簡単なモデルとは異なる、たくさんの不規則な構造を示す Sagittarius dwarf 潮汐流 おとめ座、うお座ハロー密度超過 銀河面付近のいっかくじゅう座流 近年の広域探査 近傍の小さな銀河の降下、混成は今なお継続中 複雑で活動的な構造 数学的シミュレーション 混成過程が、星の構造、運動などを形づくる重要な役割を持つ 現在の宇宙論モデルの一般的な特徴 本論文の目的 銀河系研究における最近の観測的進展 ものの見方(paradigm)の変化 いくつかの研究に重点を置いて紹介 SDSS 過去10年間にわたって得られた進展 新しいデータによる新解析方法 観測結果 未だ謎の課題、近い将来に向けた観測 |
種族I,II,III 正確な意味が時代とともに変化 一般的には金属量が減り、年齢が増えていく傾向 星の種族 空間、力学、化学、光度、年齢などで共有する分布を持つ集団 例 赤色巨星 適当な選択基準で選ばれたサンプル ディスクとハローの星 あるせまい色範囲にある星 共通の特徴を持つ星を種族とする 様々な観測空間での銀河系マップに適用される 銀河系の研究=星の分布の調査 様々な種族の統計結果 7次元位相空間 3つの空間軸 3つの速度軸 金属量 各成分が軸になることがある 次の10年の研究進展の重要な材料 典型的にはこの位相空間での話し the Solar Neighborhood ペンシルビーム探査 運動学的探査 もしくはこの一部 星の数密度探査 金属量、運動を扱わない 固有運動探査 金属町、視線速度を扱わない 過去10年の銀河系情報の重要な進展 位相空間軸の決定 巨大な領域 かつてない数の暗い星 それまでの運動マップ 草分け的なMajewskiの研究(1992) 数100の天体 Chiba & Beers(2000) 1000以上の天体 近年の数100万天体という巨大データセットを使う研究へと進展 |
巨大なデータサンプルによる詳細な研究 分布の形を決定する 少ないデータサンプル 低次の統計量を測定 ガウシアン分布からのずれ 平均や分散ではない 銀河構造史についての情報を示す 多変量の分布についての考察 次元の呪いからの解放 多次元の分布を考える際、少ないサンプルでは各ビンに入る数が少なくなる サンプル数が増えると可能になる 限界等級の拡張 暗い星を検出する技術が重要 SDSS 距離10kpcを超える主系列星を検出 ディスクとハローを同じデータセットで探ることが可能 同じデータセットを使う優位性 Hipparcosとの比較 距離100pc程度の主系列星 主系列星を使う優位性 莫大な数があること RR Lyrae, BHB, RGなど 合わせても1/1000程度 結果の位相空間で十分に高い空間分解能が可能になる RR Lyrae, BHB, RGなど 主系列星の距離限界を超えて探査が可能 視差による距離測定 前提となるモデルが不要 多次元マップを作って、構造を見るだけでいい SDSSによる暗い星までの多色測光とのつながり |
距離 7次元位相空間内の星の座標の決定 様々な天文学的技術 特に距離は重要 三角視差 Hipparcos探査 浅く、少ない SDSSや2MASSのような深い探査は不可能 GAIA 数10億個のV=20より明るい天体の三角視差を測定(→8.4) これまでの距離の測定 星の光度、絶対等級を用いる 色を測定することで種類を決める 絶対等級と見かけ等級の差 ある種族(RR Lyrae)に限り 絶対等級の精度が高い 単純な定数 金属量にやや影響を受けるが 他の種族(主系列星など) 絶対等級 有効温度、金属量、(年齢、表面重力)に影響される 分光観測 金属量の測定 最も正確な測定方法 測光データのみを使う方法は後で紹介 金属量分布で極端に低い領域を研究する場合は分光観測が必要 化学測定のほかにも 視線速度の測定 SDSS,RAVE 星の2大分光探査 空間速度 正確な位置天文学観測が必要 固有運動 空間速度ベクトルの接平面への投影 観測が制限される 少なくとも2回の観測が必要 視線速度 距離と合わせて空間速度となる 多色撮像観測、複数の時期の観測、分光観測 7次元位相空間に星の位置を決定 巨大で高信頼性の測光、分光探査の到来 比較的無バイアスな星のサンプル 過去10年間の銀河系の位相空間マッピングの大きな進展 |
1.3.1. 主系列星の測光視差測定主系列星の距離測光視差関係 精度10-20% a several percent (100分の数等)の信頼性のある多色測光が必要 色-光度関係の傾きに由来 SDSSでr,g-iの青い方の傾き 10 [mag/mag] SDSS以前にこの方法が実現できなかった理由 Ivezic+2008 SDSSによる球状星団の観測 rバンド、g-i、金属量 主系列星の絶対等級を表す多項式を導く 方程式A2 ΔMr([Fe/H]) = 4.50 - 1.11[Fe/H] - 0.18[Fe/H]^2 方程式A7 Mr(g-i) = -5.06 + 14.32x - 12.97x^2 + 6.127x^3 - 1.267x^4 0.0967x^5 x = g - i 0.2 |
1.3.2. 主系列星の測光金属量測定金属量金属量、有効温度、表面重力 多くの星のSEDに影響を与える3大要素 銀河系の化学進化史を解読する際に有益 測光視差関係による距離の高精度測定の推定に重要 撮像観測測定 分光観測測定 最も正確な測定方法 撮像探査で見つかった星は大量 近年、低分解能の不連続分光が得られるようになったが 100万個 分光観測より深い範囲が得られる フラックス限界サンプルが得られる 銀河系構造を研究する際、単純な選択基準となる 分光の選択基準は複雑 金属量の観測 星の大気における金属の消費 突発的なフラックスの効果 金属量吸収線密度が最大の青い領域で顕著 Schwarzschild, Searle & Howard (1955)が最初に示す SDSS 精度:0.2dex 青い方のF、G型星の主系列星 u-gより求める 0.2 |
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背景 銀河系の理解 "見る"技術と共に進展 ガリレオが望遠鏡を用いて天の川が星であることを確認 巨大望遠鏡 ハッブル パロマー 過去20年間 SDSS、2MASS 望遠鏡建設、検出器開発、情報処理技術の発展 2.1. SDSS撮像分光サーベイSDSS の概要SDSS は ugriz 有効波長3540-9250A 測光精度 〜0.02等で、 北天 |b|>30 deg と 南天:300 deg^2 をカバーし、 DR8(Data Release 8)では 14600deg^2 から 4億9600万天体を測光した。その内 半分が星である。 完全性は 明るい方では99%、 r = 22magで95%。 分光サーベイ SEGUE(Sloan Extension for Galactic Understanding and Exploration) では、50万以上の星スペクトルを撮った。 波長範囲 3800-9200A、 分解能 R〜2000、S/N > 30 である。 星の表面重力、有効温度、金属量([Fe/H])を十分な品質で決定 高分散観測と比較し精度を評価したところ、 Teff 200K, log(g) 0.3dex, [Fe/H] 0.2dex 視線速度 <5km/s(R<〜18), 20km/s(R〜20) [α/Fe] <0.1dex (Teff 4500-7500Kの星) の誤差であった。 過去のサーベイ例 POSS(Palomar Observatory Sky Survey) 2バンド 大きな測光エラー プレート間でゼロ点が変化 |
![]() 図1. SDSS 分光サーベイ DR-6 からの g < 19.5, g-r = [0.1, 0.9] 恒星サンプル 110,000 個の(g-r) - log g 平面状の分布を等高線で示す。。 これは、Teff = [4500, 8200] K に対応。分布の多峰性はサンプル選択 アルゴリズムの結果である。図の色分けは 0.02 mag x 0.06 dex 区間内 の金属量の中央値を示す。log g < 3 (巨星)の割合は 4 % であり、 その大部分は g-r = [-0.1, 0.2] (BHB 星)か、[0.4, 0.65] (赤色巨星) に属する。それらの星の大部分は低メタル星([Fe/H] < -1)である。 破線=主系列領域で測光によりメタル量を決めることが可能である。 |
2.2 SDSS-POSS 固有運動探査50年の時間差 1000万個の星の測定が可能 POSSカタログの系統誤差を修正 背景の銀河を使って 70000個のSDSSクェーサー 誤差 明るいもの 〜3mas/year 暗いもの(r〜20) 〜6mas/year 1kpcの距離の星 速度誤差10-20km/s |
2.3. 2MASS撮像探査限界等級J=15.8 H=15.1 点源カタログ 4億7100万個 ほとんどが星 位置 測光 2MASS vs SDSS 測光視差、金属量の測定はSDSSの方がいい 2MASSの勝っているところ 全天を測定している 銀河面の星間ダストを貫き、深い探査 星のある種族については近赤外の方が簡単に同定できる Majewski+2003 M型巨星 全天100kpcにわたるハローの副構造を調べる有効な手段 SDSSでは同定できない |
2.4. RAVE(The Radial Velocity Experiment)分光探査主要な分光探査視線速度 100万もの星の大気パラメーター 温度、表面重力、金属量 6dF 1.2mUKシュミット 等級範囲 9 アバンダンスのカタログ Mg, Al, Si, Ca, Ti, Fe, Ni 36000個の星 平均誤差 0.2dex 3rd RAVEデータリリース 視線速度 77000個 誤差 2km/s SDSSより正確 パラメータ 40000個 スペクトル 300000個 固有運動 モデルに基づく距離(精度20%) 距離 矮星300pcまで 巨星1-2kpcまで Hipparcosサンプル(近傍)とSDSSサンプル(遠方)を結びつける ハローよりディスクの研究に適する 明るい極低金属量星([Fe/H]<-2.0(<-4.0))を同定することは可能 現在100個 将来的には数1000個 高分散での追観測は興味深い 4-8mを使えば短時間露出で取得可能 広範囲な連続探査は銀河系マッピングに極めて有効 |
![]() 図2. RAVE 観測領域 Aitoff 射影図。色分けは平均視線速度。 100万個の星で 〜1kpcまでの距離をカバーしている。 「標準太陽運動」IAU は、 太陽向点 α271°δ+29°(l 55°b +22°)であり、 図2では反対の右下の領域が最もが赤い(遠ざかっている) |
まず10年前の状況をレビュー
異なる基準で選ばれたサンプルの特性を比較
「固有運動」と「金属量」
最重要な方法(現在も続く)
ハローとthick diskの研究についての主要な2つの方法
高速固有運動星の探査 Sandageらによって開始 ハロー星に注目 Ryan & Norris(1991) Carney+(1996) 低金属量星の探査 [Fe/H]<-0.6 diskからの星の寄与を抑える 運動は無視 Beers+(2000) Chiba & Beers(2000) MDFs(the halo metallicity distribution functions)の採用 以降の論文で一般的に使用された 由来 運動学的に選ばれたサンプル 運動とは関係なく選ばれたサンプルによるthick diskとhalo星の運動 上記2つの探査以前 Freeman(1987) 運動学的に選ばれたサンプルとそうでないサンプルを比較 ハローの回転速度と速度分散の傾向が、金属量の低下に対して一致しない 注意を喚起 元論文より(ARAA1987 p618) 低金属量星の運動学的特徴 金属量依存性はあるのか モデルによって異なる予想 Norris(1986) 非運動学的サンプル [Fe/H]<-1.2 [Fe/H]の依存性なし Sandage & Fouts(1987) 運動学的サンプル 金属量低下に対して 分散→増加 回転速度→減少 異なる方法で選ばれた2つの大きなサンプルが示す違いは、まだ適切に理解さ れていない 7次元位相空間情報を持つ星のサンプル数が少ないことが問題 以下、10年前からの問題、要求、回答 3.1. MDFの性質は何なのか[Fe/H]<-3.0の星は多く含まれていたのか運動学的サンプルには一握りしか含まれていなかったにもかかわらず、 対物プリズム観測で数10個見つけた 当時の主流の方法 Beer, Preston & Shectman(1992) [Fe/H]<-1.5の星の中のごくわずかな[Fe/H]<-3.0の星 この状況で推論がなされた 3.2. ハロー形成モデル Eggen, Lynden-Bell and Sandage vs Searle-ZinnELSモデル(1962) 急速崩壊モデル Searle-Zinnモデル(1978) カオス的集合像 低い軌道離心率のハロー星の存在による判別 ELSでは、たくさんの数が存在することを予想 Chiba & Beers(2000) 低金属量、低離心率のハロー星が大量にあることを示す それ以前は、少なかった |
3.3. ハローはどんな形か密度プロファイル 距離と無関係に一定なのか 金属量の低下は(and/or) 2000年以前 密度プロファイルの形は銀河半径と共に変化 内側は平坦 外側にいくにつれ、かなり丸くなる 局所的なハロー星の力学からの推理より正当性 Sommer-Larsen & Zhen(1990), Chiba & Beers(2000)3.4. thin と thick ディスクは本当に区別できる存在なのかthin と thick ディスクの重ね合わせでモデル化できるのか データは連続的に広がるディスク構成を示す Norris & Ryan(1991) Chiba & Beers(2000) 力学、thick-disk星のabundanceから見ると、thickディスクは存在 しかしながら、10年前は基本的には解決していなかった3.5. 低金属量thickディスクは本当なのかmetal-weak thick-disk(MWTD)族 それまでのthickディスク星よりさらに低金属量 Norris, Bessel & Pickles(1985), Morrison, Flynn & Freeman(1990)による最初の提 案 Chiba & Beers(2000)による支持 反対意見 修正された測光の研究(Twarog & Antohny-warog 1994) 高分散分光研究(Ryan & Lambert 1995) 問題となっていた3.6. サジタリウス以外のstellar streamはあるのかあったとしたら、はぎ取られた矮小銀河起源なのか サジタリウスstreamのような Helmi+1999 角運動量位相空間内に統計学的に有意な密度超過を示すハロー星の検出 数は少ない 矮小銀河のようなひとつの連続した構造から生成された可能性 Chiba & Beers(2000)も支持3のまとめ10年前のデータの主張に関し、唯一のはっきりとした成果 = 2 強い可能性 = 1, 3, 6 2つの決定されるべきこと = 4, 5 |
多くの星は距離が不確定
近年までの銀河系研究への障害
距離が使えるもの
太陽近傍の星
Hipparcos <100pc
銀河系中心までのたった約1%
小さなペンシルサーベイ
銀河系の基本構造を探る
他の渦巻き銀河をもとにした星の種族モデル
Barcall & Soneira 1980
Robin+2003
SDSSによる解決
空の1/4にわたるデジタル多色測光
光学視差方法の開発と応用
多次元空間における直接調査
空間、速度、化学組成
銀河系の主構造成分を分離
現象論的記述に対して計量可能な情報を取得
新しいデータが示す、はっきりしたディスクとハローによる銀河系構造
3番目の成分、バルジについては述べない
Minniti & Zoccali(2008)
すばらしいレビュー
SDSS-III APOGEE (Apache Point Observatory Galaxy Evolution Experiment)
分光データ
バルジの化学的、運動学的特徴
Einstein+2011 セクション8.1.
4.1. 主要構造成分の分離三次元マップ5000万個の星についての測光データによる数密度分布の三次元マップ Juric+(2008) midF - earlyM型星 19色に分割 距離100-15000pc 測光視差方法を使用 (R,Z)マップ(図3)への三戸コメント (1)各色ごとで縦軸と横軸のスケールは異なる 右列の上から3つは右側に密度超過の領域が存在 星の数密度分布の研究に有効 ←→伝統的な色等級図内で星の数をモデル化する方法 不明確な関係を仮定 IMF、 質量光度関係、光度関数、ディスク・バルジ・ハローのモデルなど 先立つ過程なしに議論できる |
![]() 図4.円柱座標系 φ で平均した星密度の R = 8 kpc (=Ro) における、 Z = 銀河面に垂直方向のカラー別密度分布。3図でのスケールの違いに注意。 上:オレンジ破線=指数関数型円盤フィット。両側からの交差が Z = 0 でないことに注意。 中:青破線=追加の指数関数円盤成分。二つの成分のスケール高は 270 pc, 1200 pc, で第2成分の重みは 0.04. 下:紫線=第3成分(水色点線)も加えた和。 |
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![]() 図8.太陽から数 kpc 以内の G-矮星の [α/Fe] 対 [Fe/H] 関係。 ([Fe/H], [α/Fe]) = (-0.2, +0.10) と (-0.6, +0.35) に二つの ピークがある。実線=仮に引いた薄い円盤と厚い円盤の区分線。単純な [α/Fe] = 0.24 基準でもほぼ同じ結果が得られる。点線は Lee et al 2011b が重複域排除のために引いた線。 |
![]() 図9.G-矮星の、上:回転速度 V、下:軌道半径 Rmean の [α/Fe] - [Fe/H] 面上での分布。軌道パラメタ―は Chiba, Beers 2000 の 解析的重力ポテンシャルを用いて計算した。回転速度 Vφ は左手系 で定義され、円盤の回転速度は +220 km/s である。豊富な構造に注目せよ。 |
![]() 図10.上の4つ:G-矮星銀河回転速度とメタル量との関係を、異なる銀河面 高度毎に示す。青丸=薄い円盤星と緑四角=厚い円盤星、は[α/Fe] で 分離した。灰色の水平破線=円盤回転速度 + 220 km/s。 下:フルサンプル。 |
![]() 図11.3つの速度成分の散布度と [α/Fe] の関係。各データ点は 200 星を代表。 [α/Fe] = +0.2, +0.3 の水平線は薄い円盤と厚い円盤の 境を示す。 |
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![]() 図13.Raskar et al 2008b の動径方向移動モデルによる、星年齢、回転速度、 メタル量の R = Ro 円筒壁上での Z 変化の予測。黄色丸= 定|Z|での平均。 赤破線= 2σ 線。一点破線=直線フィット。 |
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6.1.主系列星が探るハローの滑らかな構造 |
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![]() 図17.[Fe/H] < -2.0 低メタル星を最高到達距離 Zmax = 10 kpcで2グ ループに分けて、回転速度 Vφ の分布を調べた。 |
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![]() 図20.SDSS ストライプ 82 からの RR Lyr 星の分布。 |
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8.1.SDSS APOGEE |
8.2.LAMOST |
8.3.Sky-Mapper, Pan-STARRS, Dark Energy Survey8.3.1.Sky-Mapper8.3.2.Pan-STARRS8.3.3.GAIA |
8.3.3.Dark Energy Survey |
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![]() 図21.距離エラーの比較。 |
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![]() 図23.r = [14, 21.5], b > 70 星の数密度(stars kpc-3 mag-1 の g-i カラーと距離指数による対数表示分布。 紫縦矢印=円盤主系列ターンオフと赤色矮星限界カラー。[Fe/H] 矢印= 測光メタル量の精度がベストな領域。r = 14, 21.5 は SDSS の測光限界。 GAIA と LSST の限界等級も示す。 |
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