南アフリカボイデン観測所とスイスユングフラウ観測所の夜光測光器 (60/300 o)による光電測光記録から、天の川の輝度とカラー分布を導いた。 最高輝度はサジタリウス領域で得られ、blue で 260 星 10m deg -2, visual で 750 星 10m deg-2 であっ た。銀河赤道上で最小輝度はペルセウスの blue で < 50 星 10m deg-2, visual で < 100 星 10m deg-2 であった。色指数は 1.1 mag から 0.4 mag の間である。銀河中心領域では 平均カラーは反中心方向より赤い。 | 天の川の見かけ総等級は P = -5.68 等 で、積分平均カラーは P-V = 0.89 mag である。図5、6に示す輝度とカラーの銀河赤道に沿った分布から、 図7,8のような銀河系渦状構造が導かれる。それは太陽近傍以外で HI 21 cm 観測の結果と良い一致を示す。渦状腕は凸面側が銀河回転の向きである。 |
![]() 図7.(多分)輝度分布極大を腕の接線方向と考えての渦状腕モデル。 |
![]() 図8.Becker の腕モデルに Morgan,Whitford,Code (1953) の OB-アソシエイションの分布を重ねた。 |