DENIS, 2MASS データを使い、 LMC AGB 星の Ks 等級分布をモデル分布 と比べた。炭素星と O-リッチ星双方の等級分布にフィットすることで LMC 全体でのメタル分布に制限を加えた。LMC 種族は平均して 5 - 6 Gyr の年齢で、平均 Z = 0.006 である。これらの値はモデルの系統エラーにより 影響を受けている可能性がある。 | その代わり、我々の方法は平均メタル量と 星形成史の変化を検出する力に優れている。よく決められた領域があり、 そこではメタル量と、星種族がグリッドパラメター全域に渡っている。 論文 I で調べた C/M 比は星種族が数 Gyr 以上古いならメタル量の トレーサーになる。 |
1.イントロ論文I: C/M比がLMC円盤内で変化――>メタル量勾配AGB 星 = 0.1〜数 Gyr 種族――>その期間の星形成史。 ――>論文 II 1.1.LMCのSFR:レビューLMCの形状円盤銀河でバーが円盤に埋め込まれている。 円盤は多分潮汐力で銀河方向に細長い。 円盤の形状: 離心率=0.199,インクリネーション=34°.7、方位角=189°.3 van der Marel,Cioni 2001 厚み=2.4 kpc Lah et al 2005 バーの形状: 長さ=3°、インクリネーション=15°.1(東が近い) Subramaniam 2004 LMC星団 大部分は3−4Gyrで多分SMCとの潮汐作用で形成。 van den Bergh 1999, Bekki et al. 2004 幾つかは11.5Gyr以前と最近に形成された。 Hodge 1988, Subramaniam 2004 星団は1Gyrで円盤に溶け込む。Hodge 1988 星団とフィールドの星形成率に差 =星団はSFHのよいトレーサではないかも。 van den Bergh 1998 星のタイプと年齢分布 円盤の主要部分は3−5Gyr以前に形成。 Tifft,Snell 1971, Isserstedt 1984 Butcher 1977 バーのM、C型星の多くは 3 - 5 Gyr バースト。 その他は 0.1 Gyr バースト。 Frogel,Blanco 1983, Wood etal 1985 早期型星の分布から 0.1Gyr バーストは SMC との接近が原因 Kontizas et al 2004, Alcock et al 1999 バーに沿ってSEからNWへと伝播し、現在も継続中。 Hardy et al 1984 超巨星形成はもっと最近7.5Myr前に起きた。 Ardeberg 1976, Feitzinger et al 1981 |
星形成率の概容 一定のSFRの上に時々高SFR期が乗る。 Olson,Pefia 1976 一定のSFR Rocca-Volmerange et al 1981 SFHの場所による差 Reid,Mould 1984 周辺部のC星は若い Costa,Frogel 1996 CMDフィット SFHが場所で変化 Bertelli et al 1992, Vallenari et al 1996 ある点では4GyrまでSFRが低かった。しかしovershootingを入れる と2gyrになる。 バーの東では6−8Gyr以前に高いSFR、西では2−3Gyr以前 に高いSFR 8°離れたところで、t>2.5Gyr種族と1.5Gyr種族。 LMC-SMC近接? Gallart et al 2004 概して、古い星(t>8Gyr)は周辺に多いが、銀河系球状星団の ように古い星は少ない Stryker 1984 HST 古い種族のターンオフ Gallagher et al 1996 10Gyr一定のSFR+2Gyrの盛り上がり Holtzman et al 1997 NGC1866付近では1Gyr早い盛り上がり Stappers et al 1997 古い星がかなり多い Olsen 1999 1Gyr昔のバーストーー>バー形成 Elson et al 1997 4-6Gyrのバー Smecker-Hane et al 1999 年齢・メタルの差 Gallagher et al 1996 1Gyrと10Gyr以前のSFR+3−6Gyr休止 Javiel et al 2005 バー中心で0.5Gyr, 2-9Gyrの2成分 Ardeberg et al 1997 これまでのまとめ 上に見たように、多くの研究領域は小さい。ある所では数Gyr に渡り 定常的な星形成が続いた。支配的種族は > 2.5 Gyr の中間年齢種族で それは遠方の周辺部まで伸びている。星形成バーストが 1 - 3 Gyr に 起きた。ある研究ではそれはバーの形成に結び付けられているが、バーにも 円盤にも 4 - 8 Gyr の種族が存在する事が確認されている。詳細な運動学的 観測のみが各成分を区別できるだろう。これだけでなくもっと最近の 星形成バーストは銀河系や SMC との近接遭遇が原因と考えられる。外側 円盤では銀河系ハローと類似のハロー星を探す試みは LMC には低メタルで 古い星種族が欠けていることを明らかにした。 AGB 星は基本的に二つの 大きな星形成期、大質量 AGB 星は 0.1 Gyr 昔、より低質量星は数 Gyr 昔、 に出来た。球状星団は 4 Gyr より若いか、 11 Gyr より古いかである。 |
2.1.DCMC カタログからの AGB 星選択基準論文 I と同じ基準で AGB 星を選んだ。TRGB より上の AGB 星のみ の光度で、かつ若い星種族を避けるため色等級図上の境界斜め線より 右側から採られた。TRGB 等級基準のため、厚いダストシェルを持つ 星が抜け落ちた。O-リッチ星のスペクトル型は (I-J) カラーの関数 である。 2MASS システムへのシフト TRGB で I = 14.54 で赤化は E(B-V) = 0.15 を採用した。これは AI = 0.27 , AJ = 0.11, AKs = 0.04, に相当する。DENIS から 2MASS システムへのシフトは Delmotte et al 2002 により、 J2MASS = JDCMC + 0.11 Ks2MASS = KsDCMC + 0.14 若い星、前景星を分けるラインは Io = -4.64 × (I - J2MASS)o + 19.78 である。この結果 32,801 AGB 星が選ばれた。 2.2.2MASS カタログからの AGB 星選択DCMC で使った二つの基準を (J-Ks, Ks) 面で表わすと以下のようになる。Kso = -0.48 (J-Ks)o + 13 Kso = -13.333 (J-Ks)o + 24.666 図1にはこの2本のラインが C- と O- リッチを分ける第3のラインと共に 示されている。結局、 61,078 AGB 星が LMC で選択された。範囲は 61°.61 < α < 101°.79, -61° < δ < -77° である。 |
![]() 図1.黒点= 2MASS から選択された M-型星。赤点= 2MASS から選択された 炭素星。青点= DCMC から選択された M-型星。シアン点= DCMC から選択され た炭素星。 2MASS 選択 M-型星には暗い方で "genuine RGB" 星が含まれる。また、2MASS の方が DCMC からより多くの星が選ばれている。これは異なる選択基準と 測光精度の為だろう。 |
2.3.M-, C- 星の測光的選択色等級図上の区分C-, O- リッチの区別を図1に示した次の線で決める。 Kso = -13.333 (J-Ks)o + 28.4 Cioni, Habing 2003 では分光によるスペクトル分類とモデルとから (J-Ks) = 1.4 を区分線と した。今回の区分はそれより進歩している。しかし、多数の変光星が含まれる のでこのラインを越境している星もあるだろう。年齢とメタル量も区分線の 位置に影響する。 Cioni, Habing 2003 は LMC 内の C/M 比の変動から推定される [Fe/H] 変化は Δ[Fe/H] = 0.75 dex に達することを示した。この 変化幅は大きさとして SMC から銀河系までを覆い、 3 - 10 Gyr の星種族 TRGB 位置の ±0.2 mag, (J-Ks) ±0.15 mag に対応する。我々は TRGB より上の AGB 星も Ks, (J-Ks) で同様の変化を受ける (Glass et al 2004) と考える。 |
SSPを仮定する。 ここでは小領域 0.16 deg2 内では年齢、メタル量が共通と 仮定 (SSP) して、各小領域間の違いを調べる。 区分線によるエラーの評価 図1上の区分線が Δ(J-Ks) = 0.15 ずれるとその間には AGB 星 の約 5 % が入る。それらは ΔKs = 0.2 mag ビンの 10 個分である。 0.16 deg2 小領域に対しては平均してビン当たり 1 星以下 であるからビン内の星数がうんと小さい箇所では我々の結論は不確定かも 知れない。 2.4. LMC の分割分割中心は α = 82°.25, δ = -69°.5 である。 分割半径は 1°.4, 2°.5, 3°.4, 4°.4, 5°.4, 6°.7, 分割方向は E, NE, N, NW, W, SW, S, SE の 8 方向である。 リングは内側 = 0 から最外側 = 5 まで番号が振られた。 |
2.5.DENIS と 2MASS の比較DCMC の利点DCMC の利点は I 等級が入ったために早期 M 型星を AGB サンプルに 取り込めるようになったことである。というのは、I バンドでは全ての AGB 星が TRGB より上にあるのに対し、 幾つかの AGB 星は Ks バンド では TRGB の下に来るからである。これは図1にはっきり示されている。 (意味不明。ITRGB は 一定だが、KsTRGB は変化するということか? どのくらい本当?) 2MASS の利点 2MASS は DENIS より測光精度が高く、1等深い。その結果色等級図上の特徴は 細く、よりはっきり示されている。 両者の比較 夫々で選ばれた AGB 星を比べると、 (i) 早期型 RGB 星の混入を調べられる (ii) TRGB より上の AGB 星決定の Ks バンドでの完全性を決められる。 AGB 星は 2.1 節で述べた基準で DCMC (I-J, J) 面上で選ばれた。 その星を今度は (J-Ks, Ks) 面上にプロットする。そしてこの分布により AGB 星の占める領域が定義された。 リング番号3,方向 N 区画における例 特定の区画を詳しく見てみよう。図3は、リング番号3,方向 N 区画に おける炭素星と M-型星の Ks 分布を示している。Ks < 12 では図1に 見られるように TRGB より上の AGB 星である事が確実であり、 DCMC と 2MASS の平均等級を用いた。 Ks > 12 になると 2MASS と DCMC サンプルの違いが大きくなる。これは 2MASS サンプルでは RGB 星が多数混入してくるためと考えられる。このため AGB 候補星が多くなり過ぎている。我々は I バンドの使用で ABG 類似の RGB 星は除去している事に自信がある。そこで、Ks > 12 では DCMC のみを 使用することにした。 |
![]() 図3.リング番号3,方向 N 区画における炭素星と M-型星の Ks 分布。 点線= 2MASS, 破線= DCMC. 太い実線と破線は Ks < 12 では 2MASS と DCMC の平均で、Ks > 12 では M 型星は DCMC からのみ。 Ks 10.7 ピークの太い実線=炭素星。 Ks 11.7 ピークの太い破線= M-型星。 これらの太い線が後に理論モデルとの比較で使われる。この太い線から求め られた C/M 比も示した。 |
3.1.一般的記述Girardi et al 2005 の種族合成コード TRILEGAL を用いて LMC の JKs 測光をシミュレートした。星の性質 L, Te, g などは Bertelli et al 1994 の大質量星、Girardi et al 2000 の中小質量星進化経路 を内挿して得た。それらは Marigo et al 1999 の熱パルスコードにより 補われている。このコードは次の点で改良されている。(1)ドレッジアップに伴う化学組成の変化に応じたオパシティ。 (2)ドレッジアップとマスロスの有効率を新しく定式化。 3.2.理論的 Ks 分布BC 値進化コードから (L, Te, C/O) が決まると、Girardi et al 2002 による BC を O-リッチ星に適用して、各バンドの等級を求める。炭素星には観測 から決めた BC 値が適用される。 M-型星の BC は観測スペクトルと Fluks et al 1994 の Te - カラー関係 が用いられた。 Te ≥ 4000 K の星に対しては ATLAS9 モデルを全面的に 採用した。 |
炭素星の BC 炭素星の BC はあまりない。Costa, Frogel 1996 の BC(K) を用いた。 Marigo et al 2003 の Te - (J-K) - C/O 関係から (J-K) が導かれた。 それ自身は Bergeat et al 2001 の経験的データに基づいている。 Costa, Frogel 1996 の BC(K) フィットは 0.05 mag の分散を示す。 これは測光エラーと同程度である。 3.3.理論的 Ks 分布の特徴理論と観測の比較に入る前に、モデルの振る舞いを調べておく。まず、 IMF は一定で、Chabrier 2001 の log-normal 型と仮定する。 SFR ψ(t) と平均メタル量 Z(t) は可能性の高い関数をテストした。 |
![]() 図4(続き) 3.3.1.SFR = 一定でメタル量を変化させる。測光区分線のメタル量による変化ψ(t) = ψo, Z(t) = Zo と仮定し、Zo を 0.0004 から 0.019 の間で変えた結果が図4に示されている。図4にその3例を示す。 図5には C/M のメタル量による変化を示した。色等級図上での分類に 用いた3本の直線は以下の通り。 K = -0.48(J-Ks) + 13.022 + 0.056 log(Z/Zo) K = -13.333(J-Ks) + 25.293 + 1.568 log(Z/Zo) K = -13.333(J-Ks) + 29.026 + 1.568 log(Z/Zo) |
![]() 図5.C/M のメタル量 log(Z/Zo) による変化。上(三角+破線):SFR ∝ exp(-t/5Gyr)。 中(四角+実線):SFR 一定。下(丸+点線):SFR ∝ exp(-t/5Gyr)。 赤はもでるによる C-,M-分類。緑は測光基準による分類。六角=フィットモデル。 測光 C/M ラインがモデル C/M と平行 図5を見ると、測光 C/M ラインがモデル C/M とほぼ平行に推移している事が わかる。測光法では青い炭素星が M-型星に間違えて分類されてしまうため、 常に C/M(測光) < C/M(モデル) である。C/M はこのシミュレーションでは 0.25 から 14 まで変化する。 (Z = 0.008 の時の C-M 分割の 定数項は +28.43 となり、LMC の分割線に一致する。 ) モデル M 星は TP-AGB で O > C の星全てである。 |
![]() 図6(続き) |
![]() 図7.(上) 星形成率(過去 10 Gyr)、メタル共に一定の場合の年齢分布。 MK < -4.5 (K < 14) の星のみを選んだ。 TP-AGB 星、赤実線=炭素星、青破線= O-リッチ、は青点線= t<1Gyr の コア He 燃焼期と早期 AGB 星より少ない。一点鎖線=総数。 (下) 年齢別の C/M 比。 |
3.3.2.メタル量一定で星形成率が変化。図6の例図6には、 Z = 0.008, ψ(t) = ψo exp(t/α) の3例を 示した。色等級図上の大事な特徴の箇所は同じだが、そこにある星の数 が例毎に変わる。その一例が C/M 比である。 図7では星形成率、メタル量 Z = 0.008 一定の場合での AGB 星の 年齢分布を示す。炭素星の年齢分布が 0.75 Gyr でピークとなり、 0.25 Gyr より若いのと 5 Gyr より古い炭素星は存在しないことが判る。対して M-型星はピーク年齢は 1.5 Gyr であるが、分布巾はずっと広い。したがって C/M は非常に若い種族に対しては 0, 0.5 Gyr で最高値となり、5 Gyr の 先でまた 0 に戻る。この結果は LMC 星団での結果と合っている。 | 星形成率が変動する場合 星形成率が変動する場合は一定の場合の各年齢グループにウェイトがかかった 総計で C/M が与えられることとなる。したがって、 C/M には平均メタル量 だけでなく、星形成史も影響する。 |
3.3.3.現実的なモデル星形成史と年齢メタル関係星形成史 (SFH) は Holtzman 1999 の HST 観測に基づく LMC バーの星形成史 を採用した。年齢メタル関係 (AMR) は Pagel, Tautvaisiene 1999 による モデルを使ったが、これは独立な観測に基づく星団の年齢とメタル量の関係に よく一致している。 二本の O-リッチ AGB 系列 得られた色等級図は観測、例えば Marel, Cioni 200c, Marigo et al 2003 とかなり良く合っている。O-リッチ な TP-AGB 星は二本の系列を成している。 青い第1列は明るい等級まで伸び、これは年齢数百万年以下の若い種族である。 一方、赤い方は RGB のすぐ上に位置し、数 Gyr より古い種族である。 二系列は Z ∼ 0.008 の場合で K ∼ 11.6 付近で融合する。 この二本が分離するのは中間年齢星が炭素星になって、" empty valley" を残しているからである。 図8のより現実的なモデルでは二系列は単系列に融合している。なぜなら、 若い高メタル種族と古い低メタル種族は左右から歩み寄るからである。 図8.観測された LMC バーの星形成史(Holtzman 1999) と年齢メタル関係(Pagel, Tautvaisiene 1999)を仮定したシミュレーション。 Oリッチ TP-AGB 星は色等級図上一本の直線系列を成す。これは 図4、図6のメタル量一定の計算よりよく定義されている。(?) |
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合わない! 図9左側には3.3.3.節で扱った「現実的」モデルを示す。図9左下 の測光分類基準を採用した場合の C-, M- 分類はモデル星の C/O 比で 分類を定めた図9左上とよい一致を示す。しかし、モデルが予想した M-型星 の数は観測数の半分であった。 原因は何だろうか? この不一致の原因として (1)前景星の混入を調べたが影響は小さい。 (2) Marigo et al の TP-AGB 星の進化モデルが C-星の数=寿命を過大 に予想している可能性はどうか?これはありそうにない。というのは Girardi, Marigo 2002 で星団中の炭素星の数は正しく予想されて いるからだ。 (3) M-型星の数を過小評価しているのか?この点は現在 調査中である。 (4)我々が色々な領域からのデータを集めて作った星形成史が特定の領域 に対しては不適当かもしれないというものだ。 |
各区画でベストフィットモデル 各区画で以下の手続きでベストフィットモデルを決める。 (1)全期間でメタル Z = Zo 一定とする。モデル LF に効くのは年齢数 Gyr で 既に Z は安定しているから、受け入れられる近似である。 (2)星形成率は ψ(t) = ψo exp(+t/α) を仮定する。 (3)M-型星と炭素星の観測光度関数に対しモデル光度関数のフィットを χM2, χC2 で計算する。 図10にはこうして求めたメタル量を炭素星と M-型星の夫々に対して 示した。 |
4.1.最も確からしいメタル量と SFR 分布最も確からしいメタル量と SFR 分布図10.の異なる星形成率に対する確率分布の中から最も高い値のセットを 探して、最も確からしい星形成率とメタル量のセットを決め、図11に示す。 星形成率に対しての平均年齢は種族の平均年齢で AGB 星のそれとは違う事に 注意。 (炭素星と M-型星で別々の星形成史 とメタル量を使うのは根本的に間違っているのではないか? 。 ) 炭素星の数密度 図12には炭素星と M-型星の数(上)と C/M 比(下)を示す。論文 I の 高空間分解能の C/M マップを右下図に示す。全体の様子が保存されている事 が判る。 炭素星の分布は図11右上から判るように Z = 0.006 で大体説明される。 例外は北東方向(MW 向き)、ほぼ円形の高メタル領域(多分高メタル)と 南西(SMC向き)方向, 多分低メタル、である。 年齢は入り乱れている。 |
M-型星の数密度 M-型星にも同様のマップが作られた。メタル分布は全体としては Z = 0.006 で合うが, バーは例外である。平均年齢はかなり一様で全体の平均は 8 gyr 程度である。例外は東側で古く、中心と西で若い。 4.2.投影効果van der Marel, Cioni 2001 に沿った補正。批判に答えていないので飛ばす。 |
5.1.C/M 比だけでメタル量変化を追えるのか?前論文の結論は有効か?Cioni, Habing 2003 では、C/M 比の分布をメタル量トレーサーとして、メタル量が中心から 端に向かって低下して行くと結論付けた。この論文では C/M 比が星形成史 にも依存することを示した。では前論文の結論は依然として有効であろうか? 南方向 図12の C/M 比は南側で高い。これは図11の炭素星、M-型星メタル量の低い 領域に対応している。 (全然そう見えないけど。 ) 南西方向 この方向での高 C/M は炭素星メタル量が低い事と (解析法に問題があると思うのでこの先は 止める。 ) |
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