Carbon and Late M-Type Stars in the Magellanic Clouds


Blanco, McCarthy, Blnco
1980 ApJ 242, 938 - 964




 アブストラクト

 マゼラン雲 5 領域、各 0.12 deg2、での 320 炭素星と 107 M5+ 星 のチャート、座標、R, I 等級表を示す。 M 型巨星に比べての炭素星の数は SMC の方が LMC よりはるかに多い。 炭素星の光度分布は単ピーク型で、⟨I⟩ = -4.6 である。 ピークの差は距離指標の差にして 0.51±-.03 である。

 1.イントロ 

CTIO4m+Grism 
2350A/mmで I<17 M−,C−巨星を比較的完全にとらえた。
以前(Westerlund 1960,1964,Blanco , McCarthy 1975,1978, Sabduleak,Philip 1977) はシュミットを使い、M型超巨星と明るいC星しか見えなかった。



 II. サーベイ 

観測点: 23′直径の円
M型星の分類: Nassau, van Albada 1949  
        TiO 7598, 8432, VO7900 の強度比を使う。
C型星の分類: Nassau,Colacevich 1950
        CN 7910, 8100, 8320A 使用
分類法のまとめ   Nassau, Velghe 1964 あんまり助けにならなかった

表1.サーベイ領域名
Blanco,McCarthy 1975, 1976 にシュミットで使用した分類法が載っている。
                        取れない! 1時間と2時間露出で検出数は変わらないのである程度の完全性には達している。
  R,Iは Kron-Cousinsシステム。  測光エラー=±0.1等、
  位置エラーは2.5“くらい。

表2.マゼラン雲の C-, M-型星。(最初の5行)



 III.他のサーベイとの比較 

Westerlund et al 1978, Sanduleak-Philip 1977 のサーベイと一致する星を探した。 M型星は一つも見つからなかった。前のサーベイが浅く、SPでは炭素星を blue-green C2バンドで探したから。 Hodge, Wright 1977の変光星カタログにもなかった。多分暗過ぎるため。この論文のM型星で最も明るい10個 でもB等級の平均=20.0である。どうして?DM18.5だと、M(B)=1.5だぜ。本当?  C型星も同様。



 IV ディスカッション 

 平均等級とカラー 
SMCの炭素星はLMCより少し青い。メタルの影響かも知れない。 SMCのM型星は少な過ぎて統計的な議論ができない。 LMCのM型星の平均 I等級は炭素星と大体同じである。その(R−I)は炭素星よりずっと大きい。本当? で、上の表5にはM型星の(R−I)は書かなかった。

 C/M 比 
驚くべきことに、late M/C の割合がSMCとLMCで大きく異なる。 これは、SMCとLMCのメタル量の差によるものであろう。 この比はメタル量の指標として使え、銀河系内部にも有効である。

表5.平均等級とカラー

図7.炭素星の I 等級分布。



 SMC バー 


図1a. SMC B の 北東領域

図1c. SMC B の 南東領域

図1b.SMC B の 北西領域

図1d.SMC B の 南西領域



 SMC ウイング 


図2a. SMC W の 北東領域

図2c. SMC W の 南東領域

図2b.SMC W の 北西領域

図2d.SMC W の 南西領域



 LMC バーウェスト 


図3a. LMC BW の 北東領域

図3c. LMC BW の 南東領域

図3b.LMC BW の 北西領域

図3d.LMC BW の 南西領域



 LMC 電波中心 


図4a. LMC R の 北東領域

図4c. LMC R の 南東領域

図4b.LMC R の 北西領域

図4d.LMC R の 南西領域


 LMC 光学中心 


図5a. LMC O の 北東領域

図5c. LMC O の 南東領域

図5b.LMC O の 北西領域

図5d.LMC O の 南西領域