updatereapsec

名称

updatereapsec - UltraSTARで用いる閏秒ファイルの管理

使用法

updatereapsec [ -h | --help ]

機能

UltarSTARは協定世界時UTCを用いているが、これは 地球回転の不規則な変化を補償するために閏秒という制度を採用している。 過去に閏秒がいつ入ったのかの記録は、暦計算をする際には必要である。 このため、UltraSTARでは閏秒の歴史を記録するファイルをシステム内部に、 "($STAR_HOME)/adm/reap.sec"というファイルとして保持している。 したがって、UltraSTARのシステム管理者は、最新の情報を反映させる ために本コマンドを利用する必要がある。

本コマンドは、ファイルreap.listからファイルreap.secを生成する。 ファイルreap.listはテキストファイルで、 1行が「,」で区切られた2つの部分からなる。 ファイルの先頭に近いほど最近の情報である必要がある。

1行のうちの最初(左)の部分は、閏秒が与えられた時刻をシステムが 置かれている標準地方時で記述する。たとえば、日本の場合は 日本標準時である(システムが設置場所の標準時と異なる時刻系で 運用されている場合は、システムを運用している標準時になる)。 これは、"date"コマンドで表示されるものと同じ時刻系である。 書式も、コマンドdateで表示されるものと同じである。 すなわち、「 」(半角の空白)で区切られた5つの部分からなり、 先頭(左)から、曜日の3文字コード、日、英文3文字コードでの月、 標準時、西暦である。 例えば、1999年1月1日午前9時ちょうどだと、以下のようになる。

Fri Jan  1 09:00:00 1999

1行のうち後ろ(右)の部分は、閏秒の積算値を整数で書く。 これは、力学時DT(the Dynamical Time、天体力学で用いる) と協定世界時UTCとの差に等しい。 力学時DTは、かつて暦表時ET (the Ephemeris Time)と呼ばれていたものである。

行の1文字目が"#"で始まっている行はコメントと見なされ、 このコマンドでは処理されない。 また、最後の行は先頭から"end"とだけ書かれるべきである。

出力ファイル"reap.sec"はテキストファイルで、「 」(半角空白)で 区切られた2つのカラムからなる。 最初(左)のカラムは、この行で示される積算閏秒の有効期限に 当り、UNIXの標準時刻である1970年1月1日0時UTCからの通算秒数に当たる 整数である。 第2のカラムは、閏秒を積算したものである。

フィルタ種別

このコマンドはフィルタではない。

オプション

-h | --help
簡単な説明が表示される。

デフォルト

入力ファイルは/usr/local/star/adm/reap.list
出力ファイルは/usr/local/star/adm/reap.sec

バグ

履歴

ver.1.00
1999/6/28 T.Handa

マニュアルのバージョン

1999/12/23 T.Handa

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