本コマンドは、ファイルreap.listからファイルreap.secを生成する。 ファイルreap.listはテキストファイルで、 1行が「,」で区切られた2つの部分からなる。 ファイルの先頭に近いほど最近の情報である必要がある。
1行のうちの最初(左)の部分は、閏秒が与えられた時刻をシステムが 置かれている標準地方時で記述する。たとえば、日本の場合は 日本標準時である(システムが設置場所の標準時と異なる時刻系で 運用されている場合は、システムを運用している標準時になる)。 これは、"date"コマンドで表示されるものと同じ時刻系である。 書式も、コマンドdateで表示されるものと同じである。 すなわち、「 」(半角の空白)で区切られた5つの部分からなり、 先頭(左)から、曜日の3文字コード、日、英文3文字コードでの月、 標準時、西暦である。 例えば、1999年1月1日午前9時ちょうどだと、以下のようになる。
Fri Jan 1 09:00:00 1999
1行のうち後ろ(右)の部分は、閏秒の積算値を整数で書く。 これは、力学時DT(the Dynamical Time、天体力学で用いる) と協定世界時UTCとの差に等しい。 力学時DTは、かつて暦表時ET (the Ephemeris Time)と呼ばれていたものである。
行の1文字目が"#"で始まっている行はコメントと見なされ、 このコマンドでは処理されない。 また、最後の行は先頭から"end"とだけ書かれるべきである。
出力ファイル"reap.sec"はテキストファイルで、「 」(半角空白)で 区切られた2つのカラムからなる。 最初(左)のカラムは、この行で示される積算閏秒の有効期限に 当り、UNIXの標準時刻である1970年1月1日0時UTCからの通算秒数に当たる 整数である。 第2のカラムは、閏秒を積算したものである。