nsfits2scn
名称
nsfits2scn - NRO newstar で作成された profile FITS を読み込んで scn フローを吐き出す
使用法
nsfits2scn [ -scn scn_name ]
[ -fit FITS ] [ -rest_freq in_GHz ]
[ -v LSR_velocity ]
[ -fitsheader filename ]
[ -kill_scale | -use_scale ]
[ -hpbw no|freq|size_in_arcsec ]
[ -freq_unit yes|no ]
機能
NRO newstar はプロファイルデータを random group FITS format で書き出すことができる。
このコマンドはこの型の FITS を scn フローに変換する。
一つの FITS ファイルは一つのフローを作る。
ヘッダ情報には、FITS のヘッダをできる限り詳細に取り込んでいる。
フィルタ種別
.scn | nsfits2scn | .scn
オプション
- -scn scn_name
- 出力される scn 名の主要部。
最終的にはこれに6桁の数字が付加される。
- -fit FITS_filename_in_UNIX
- 入力する FITS ファイル名。
- -rest_freq in_GHz
- rest_freq を指定したいときにはこのオプションを使う。
- -v LSR_velocity_in_km/s
- v_lsr を指定したいときにはこのオプションを使う。
- -fitsheader filename
- 読み込んだFITSファイルのへッダーをチェックのために保存するファイル名。
ファイル名に-を指定すると標準エラー出力に表示される。
- -kill_scale | -use_scale
- FITSへッダー中のSCFACTキーワードをscnファイルのスケーリングとして用いる
かどうかのスイッチ。-kill_scaleを指定すると、キーワードの値によらずscnでの
値を1.0とする
- -hpbw no|freq|size_in_arcsec ]
- FITSにはビームサイズを記述するキーワードが定義されているが、
Newstarが作成するスペクトルFITSファイルにはこれがない。
その場合に、なるべく正しいビームサイズを設定するかを決める。
- 引数値が"freq"の場合、HPBWは観測周波数と望遠鏡の名称から
自動的に計算される。
- 正確な値を設定したい場合は、その値を秒単位で記述する。
- -freq_unit yes|no
- NSFITSには観測周波数を示すキーワード"FQTRK"があるが、
これは(記載されているコメントによると)Hz単位で書かれているべきである。
しかるに、実際にはGHz単位で値が設定されている。
パラメータ値に"yes"を設定すると、これに関連したバグを自動修正する。
デフォルト
- -scn FITS ファイル名と同じ
- -v FITS のヘッダ情報から自動的に与えられる
- -rest_freq FITS のヘッダ情報から自動的に与えられる
- -prm nsfits2scn.prm
- -fitsheader fitshead.txt
- -kill_scale
- -hpbw freq
- -freq_unit yes
参照
nsindex,ns2star
バグ
- すべての FITS フォーマットをサポートすることはできない。
このコマンドは FITS ヘッダのキーワード構造に依存する。
履歴
- ver.3.02
- 1999/12/23 T.Handa
- ver.3.03
- 2002/5/7 T.Handa
- ver.3.04
- 2002/5/9 T.Handa
マニュアルのバージョン
- 2002/5/13 T.Handa
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