bicubprocess/cubratio
名称
bicubprocess - 2つのcubデータの画素値に対して数学的処理を施し、
1つの画素データにする
使用法
bicubprocess
[ -base_cube name ]
[ -process ratio|ratio_clip|add|sub|product|linear ]
[ -math_type ratio|ratio_clip|add|sub|product|linear ]
[ -factor value,value ]
[ -clip_level value ]
機能
2つのcubデータの画素値に対して指定した数学的処理を行った結果を持つ
cubデータを生成する。
実行する数学的処理はオプションキーワードで指定する。
どちらか一方がダミー値の場合は、結果もダミー値になる。
フィルタ種別
.cub | bicubprocess | .cub
.cub | cubratio | .cub
オプション
- -base_cube name
- 基準となるcubeデータが納めてあるファイル名。以降、基準cubeと呼ぶ。
- -process type_name | -math_type type_name
-
- ratio
- cub流の画素値の基準cubeの画素値に対する比。基準cubeが分母になる。
- ratio_clip
- クリッピングレベル付の比。
"ratio"と同じだが、基準cubeの画素値が後述する閾値を越えた画素にしか
処理を行わない。処理されなかった画素はダミー値で埋められる。
- add
- cub流と基準cubeとの画素値の和。
- sub
- cub流の画素値から基準cubeの画素値を減じた差。
- product
- cub流と基準cubeとの画素値の積。
- linear
- cub流と基準cubeとの画素値の線形結合。
スケール倍の係数は後述のオプションパラメータで与える。
- -factor value,value
- 線形結合の際の、スカラー倍値。
第1の値が基準cubeに対する値、第2の値がcube流に対する値である。
処理が"linear"の場合にしか機能しない。
- -clip_level value
- クリッピングレベル付の比の際に用いる、クリッピングレベルの値。
値の数値の末尾に"rms"をつけると、基準cubeのへッダーから取得した
rms値に対する倍数として、実効値を自動計算して適用する。
処理が"ratio_clip"の場合にしか機能しない。
デフォルト
- -prm bicubprocess.prm
- -base_cube NO_DEFAULT_VALUE
- -process ratio_clip
- -factor 1.0,1.0
- -clip_level 3.0rms
SEE ALSO
cubload, cubsave, .cub, cubheadls
バグ
- 2つのcubeは画素数としてのサイズも物理空間での位置も正しく
対応していなければならない。
このコマンドでは、それらはチェックしておらず、
単純に画素ごとの比較しか行わない。
- 基準cubeの名称には、環境変数や拡張子などの修正が加えられない。
これは、"cubload"など他のコマンドと整合性がないので
早急に改善される予定。
履歴
- ver.3.00
- 2002/5/28 T.Handa
マニュアルのバージョン
- 2002/6/23 T.Handa
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