Crosstalk 除去


クロストーク除去は以下の手順で行っている。

まずは、クロストークを起こしているピクセルの同定

完全に取りきれない/取りすぎていることはあるだろうが、 明らかなものは確実に取れているはず。
まあ、天体の数が多いので統計的には問題ないだろうと言うことで このまま進める。
(逆に、特殊な天体を探す際には十分な注意が必要となる。)

次に、このピークの位置からマスクするピクセル情報を作成する。

ポイントは以下の通り
ピーク強度の評価はなかなか難しい(特にピーク値がサチッてしまうとピーク値はあまり信用できない)が、 とりあえず daofind が返してくる簡易 magnitude測定結果を使う。
この結果を主に、あとは目で見ながら をmagnitudeで切り分ける。
で、マスクのサイズごとにマスクの場所の座標テーブルをつくって、 それぞれの露出セットごとに、露出時間マップを
imedit [exposure map file] "" cursor=mask.coo display- radius=5 default="e" search=0
のようにして、クロストークのある場所の露出時間を0にしてしまう。
(なので、この時点では画像データにマスクをかけるわけではない)

最後に足し合わせる際に、exposure map の露出時間を参照に マスクをつくるので、その際に反映される。

以下に、クロストークを除去した実例を示す。
クロストークを除去前。緑丸はクロストークの原因となるピークの両隣、1次のクロストークが出現すると思われる場所
クロストークを除去後。緑丸の位置以外にもクロストークが出現していて、それもちゃんとマスクされているのがわかる。

Last Updated 2007/7/9
kmotohara@ioa.s.u-tokyo.ac.jp