Crosstalk 除去
クロストーク除去は以下の手順で行っている。
まずは、クロストークを起こしているピクセルの同定
完全に取りきれない/取りすぎていることはあるだろうが、
明らかなものは確実に取れているはず。
まあ、天体の数が多いので統計的には問題ないだろうと言うことで
このまま進める。
(逆に、特殊な天体を探す際には十分な注意が必要となる。)
次に、このピークの位置からマスクするピクセル情報を作成する。
ポイントは以下の通り
- クロストークは、採取画像では親ピクセルからx or y方向に +/-256ピクセル(生データだと128ピクセル)離れた位置に生じる。
また、6pix離れたpositive/negativeのピークとして発生するので、マスクの位置は 256+/-3pixの2個所となる。
- ただし、強いピークはそれだけではなく、コドラントの mod 256 が同じになる行/列にも出る。
- クロストークのサイズは、おおむね直径10pix以下であるが、これもやはり強いピークについては
20pix以上になることも多い。
ピーク強度の評価はなかなか難しい(特にピーク値がサチッてしまうとピーク値はあまり信用できない)が、
とりあえず daofind が返してくる簡易 magnitude測定結果を使う。
この結果を主に、あとは目で見ながら
- コドラント全域にクロストークが現れているか
- マスクのサイズをどれくらいにするか
をmagnitudeで切り分ける。
で、マスクのサイズごとにマスクの場所の座標テーブルをつくって、
それぞれの露出セットごとに、露出時間マップを
imedit [exposure map file] "" cursor=mask.coo display- radius=5 default="e" search=0
のようにして、クロストークのある場所の露出時間を0にしてしまう。
(なので、この時点では画像データにマスクをかけるわけではない)
最後に足し合わせる際に、exposure map の露出時間を参照に
マスクをつくるので、その際に反映される。
以下に、クロストークを除去した実例を示す。
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クロストークを除去前。緑丸はクロストークの原因となるピークの両隣、1次のクロストークが出現すると思われる場所 |
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クロストークを除去後。緑丸の位置以外にもクロストークが出現していて、それもちゃんとマスクされているのがわかる。 |
Last Updated 2007/7/9
kmotohara@ioa.s.u-tokyo.ac.jp