観測中は、もちろん朝晩が逆転した生活になります。そうなると当然「夜食」が 必要になるわけで、相模原の宇宙研での観測の時などはちかくのコンビニで買ってきた カップ麺をすすっていました。
しかしながらここはアメリカ、しかも日本人は少ないし日本食店はどこにあるかも わからない。食料品は山をおりてすぐのところの24時間営業のスーパー(ABCOという) くらいでしか買えない我々は、ほとんど冷凍ピザで代用しようと腹を決めていました。
ところがどっこい、驚いたことにそこではカップ麺を売っていたのです。しかも日清 もある、マルちゃんもある!(わけのわからないメーカーのもあった) われわれは歓び勇んで大量に買い込んだのでした。
しかし喜びはいつまでも続かないものです。これらの麺、味は4種類 (ビーフ、チキン、シュリンプ、チリシュリンプ)ありました。しかしいざ 食べてみるとチリシュリンプはトウガラシが入ったピリ辛味だったのですが、ほかの 三つは同じ味やん。しかもこのチキンは何やねん!どこがチキンやねん。 大体、この三つともスープの味は全く同じ、日本のフツーのカップ麺やんけ!!
とはいえ、日本的なものはそれしかないわけで、何やかんや言いながら皆でおいしく 頂きました。それにしても感じたのは、日本のカップ麺はやっぱりすごい、 ということです。生麺だの、うまつゆだの、それどころかちからうどんだの、キツネ だの、果ては焼きそば、スパゲッティまで、あらゆる麺類をできるだけ元の味を 保持しながら提供するなんて、アメリカ人には想像もできないのでしょう。 つくづく、カップ麺は日本が世界に誇れる文化だなあ、と実感した観測でした。