Phase Lags from Multiple Flux Curves of OH/IR Stars


van Langevelde, van der Heiden, van Schooneveld
1990 AA 239, 193 - 204




 アブストラクト 

 OH 1612 MHz 時系列スペクトルから位相遅れ τ0 を取り出す方法を述べる。 様々なスペクトルチャネルの組み合わせのフラックス曲線から独立に決まる位相遅れ τij から τ0 を決める。実際のアルゴリズムは複雑で ある。  Dwingeloo からの新しいデータを古い歴史的データと合わせ、 OH/IR 星のシェルの 位相遅れを決めた。位相遅れを文献から得た角半径と合わせて幾つかの星の距離を求めた。 古い値と少し異なるがこちらの方がエラーが小さい。輻射絶対等級も示す。


 1.イントロダクション 

 2.位相遅れ評価 


図1.位相遅れがどう発生するかの模式図。放射は星周シェルから発し、ドップ ラーシフトによる特徴的なダブルピークスペクトルが観測される。スペクトルは 時間と共に変わる。  

図3.データ処理の流れ図。  



図2.log(フラックス)の時間変化。左= OH 127.9+0.0, 右=OH 42.3-0.1

 5.ドウィングルーモニター 

 表1 log(フラックス) 曲線のパラメタ― 






表2.変光がはっきりしている星の位相遅れ。


表3.位相遅れと角半径が分かっている星の距離と光度。文献は 1=Herman et al 1985, 2=Herman,Habing 1985, 3=Baud 1981, 4=Chapman et al 1984, 5=Diamond et al 1985, 6=Chapman 1986, 7=Steeman et al 1989.