ケンブリッジ1マイル望遠鏡 11 cm 観測から、これまで惑星状星雲 NGC 6857 が原因とされてきた異常に強い電波放射が実は4つに分かれた熱電波源の重ね合 わせであることが判った。 | それらの一つは NGC 6857 で、もう一つは別の惑星状星雲 K3-50 である。 他には、 OB-星の星団によるコンパクト HIIRs の集団が電波源となっている。 |
NGC 6857 は複数電波源? NGC 6857 は電波強度最強の惑星状星雲として知られていた。しかし、複数 電波源が分解されない可能性が指摘されていた。ケンブリッジ1マイル望遠鏡 11 cm の HPBS = 12"(RA), 22"(Dec) 観測による結果を報告する。 4つの成分 観測の結果、 NGC 6857 位置以外に3つの電波成分が発見された。 それらを A, B, C と名付ける。表1にそれらをリストする。 成分 A は K3-50 である。 |
本当に PNe か? 二つの惑星状星雲が見かけ上これほど近くにあるのは珍しい。しかし、 NGC 6857 は直径 4' の希薄な星雲 Sharpless 100 に覆われている。 また、成分 B, C に対応する可視天体は見つからない。 若い星の集団? これらは広がった HIIR NRAO 621 に中にあるダストに覆われた若い天体 ではないか? |