IRC+10216 の SiO, SiS, CS ALMA のサブ秒マップと IRAM 30m データを調べた。 それらは広がった放射といくつかの強いシェルを示す。CS はもっとも広がりが 大きく、20" まで広がる。 SiS と SiO は両方とも 11" くらいまで広がるが SiS の方が少し小さい。H2 に対する割合 f は、f(SiO) = 10-7, f(SiS) = 10-6, f(CS) = 10-6 である。 | 分子分布は一様な球対称星風からのずれを示す。むらむらや低密度シェルが存在 し、外層部深くまで星間紫外光が浸透し、光解離域を内側に移動させる。 化学モデルの解離層半径の結果は観測と一致した。しかし、組成変化の予想 までは、モデルが単純なためにできなかった。 観測は、マスロスが数百年の時間変化することを示す。 |
![]() 図6.中心 0.1"x0.1" ピクセルのスペクトル。赤線=星の系統運動。 |
![]() 図7.円周平均輝度の中心距離による変化。距離単位は Rs = 0".019. 黒破線=モデル。 |
![]() 図8.IRAM 30-m 鏡によるスペクトル。ビーム巾は HPBW = 20".3(SiO J=2-1), 27".1(SiS J=5-4), 22".6(SiS J=6-5), 25".1(CS J=2-1). 青線=図9の組成プロファイルを使用したモデル。マゼンタ線=連続光光源 の存在をモデルに含めない場合。星とダストによる赤外ポンピングの効果を 見るため。 |
![]() 図9.実線=図7の円周平均をモデル化する際に使用した組成プロファイル。 ![]() 表3.化学モデルでの母分子の組成。 |
輝度マップ 図1−4、図7には、いくつかのシェルまたは部分シェルが見える。 それらは、幾度かのマスロス増加期があったことを示唆する。 分子相対比 SiO, SiS, CS の H2 に対する相対比を計算した。それらは 振動を示し、マスロスの時間変化を反映すると見做せる。 |
化学モデル 平均相対比 f(SiO)=10-7, f(SiS)=10-6, f(CS)=10-6 を基に化学モデルを作った。光解離半径 を観測とほぼ一致させることができた。しかし、振動を表現する 事は失敗した。 |
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