アブストラクト目的 I = MK 分類の拡張2.36 - 4.1 μm, λ/δλ ∼ 1500 の ISO/SWS スペクトル 300 星を示す。観測は液体ヘリウムが無くなった後に行われた。 観測の目的は MK 分類を近赤外波長域に拡張することである。 目的II = 種族合成モデル用サンプル もう一つの目的は銀河の種族合成モデルに使用するための一様な恒星スペクトルの サンプルを提供することである。 データ較正と整約 論文ではデータ較正と整約を述べる。さらにスペクトル全体の概観を述べる。 定量的分類は早期型星に関しては Lenorzer et al 2002, 晩期型は Vandenbussche et al in prep. で報告する。 |
1.イントロスペクトルアトラスJ,H,K: Meyer et al 1998, Wallace et al 2000, Wallace,Hinkle 1996 K Forster Schreiber 2000 0.5−2.5 μm Lancon,Wood 2000 この論文では300星の2.36−4.1μmスペクトルをR=1500− 2000で示す。 |
2.天体(1)ISO visibility(2) F>1Jy (3) スペクトル型と光度クラスを広くカバー ――> 293星 3.観測4.キャリブレーション5.データリダクション |
![]() 図1. 距離は大部分Hipparcosから。 WR,C星は推定値 |
表5.AO より早期星の観測スペクトルの概観![]() |
表6.AO より晩期星の観測スペクトルの概観![]() |
6.1. OB星Lenorzer et al 2002に詳しい。H ライン OB-型巨星、矮星では H 吸収線が見える。 Bracket series: Brα[4.0523μ]、Brβ[2.6259μ]、 Pfund series: Pfγ[3.7406μ] - Pf22[2.4036μ] Humpherys series: Hu14 [4.0209μ] and higher O-型超巨星の幾つかは H 輝線を示す。Be 星も H 輝線を示す。 |
He O-型超巨星の幾つかは HeII 輝線 HeII(7-6)[3.0917μm]を示す。 WR 星 濃い星風からの太い輝線, HeI, HeII, CIII, CIV, [CaIV]3.21μm が目印。 WR/SWS は Morris et al が準備中。 |
6.2. AF星HI吸収線が支配的である。それらは、Bracket series (n=4): Brα[4.0523μ]、Brβ[2.6259μ]、 Pfund series (n=5): Pfγ[3.7406μ] - Pf22[2.4036μ] Humpherys series (n=6): Hu14 [4.0209μ] and higher | Herbig Ae/Be 星(HD190073) ではシェルからの輝線が吸収線を埋めている。 |
6.3 G型星様々な原子線が見える。 晩期GになるとH線は弱まり、分子線が現れてくる。CO 第1倍振動は 2.36 - 2.45 μm に現れる・ | 図13には G 矮星、図14には G 超巨星を示す。 |
6.4. KM星スペクトルには原子線が見えるが、支配的なのは分子線である。CO 第1倍振動: 2.36 - 2.45 μm OH : 3.02 - 3.4 μm H2O : 2.36 - 3.8 μm SiO 第1倍振動: > 4 μm | シェルからのダスト放射が光球吸収線を埋めるので、バンド強度の解釈は複雑である。 M 巨星では、周星ガスが吸収や放射に寄与する(辻 1997)。 図15には K0 - M8 の巨星を載せた。 |
6.5. 炭素星C2H2, HCN : 3.05 μm 中心HCN : 2.5, 3.6, 3.85 μm C2H2 : 2.6, 3.8 μm CO 第1倍音 CH 基準振動 3−4μ CS 第1倍音 | CO 第1倍音 2.5 μm CH 基本振動 3 - 4 μm CS 第1倍音 4 μm 青木より。 |
スペクトルは http://www.edpsciences.fr から採れる。 |
8. 結論おしまい |