Gaia DR3: Summary of the Content and Survey Properties


Vallenari et al.
2023 AA 674, 1 - 22




 アブストラクト 

 Gaia DR3 は 34ヶ月のデータを処理した結果である。GRVS < 14 mag, Teff = [3100, 14,500] K の 33 M 星に Vrs が与えられた。平均 Gaia スペクトルが閲覧可能となった。  1M 星は RV 分光計のスペクトルが与え られ、200 M 星には BP/RP プリズム分光スペクトルが与えられる。  470 M 星には物理パラメターを、 1500 M 星には天体クラス確率を与えた。 アンドロメダ銀河の半径 5.5° 以内の星の測光モニターを行っている。


 表1.タイプ別星数。 



 表2.タイプ別星数詳細。 



 1.イントロダクション 

 2.データ処理 

 ガイアには3つの測定器が積まれている。

(1)位置測定用の画像装置
G = 330 - 1050 nm ホワイトライト画像。1.8 G 星の G 等級。 1.5 G 星の視差、固有運動、 GBP-GRP カラー
(2)プリズム画像
BP= 330 - 680 nm, RP = 640 - 1050 nm. 分解能= 30 - 100 (BP), 70 - 100 (RP).

(3)RVS スペクトル 
λ = 845 - 872 nm. 分解能= 11,500.


 3.位置測定と測光 

  


図1.図に示すカテゴリーごとの G 等級分布。  

図2.上=視差、中=赤経方向固有運動、下=赤緯方向固有運動の誤差。 カラーマップ=DR1, カラー線は上から DR2,3,4,5 を示す。  


 4.BP/RP スペクトル 

 RP/BP ウィンドウのサイズは 60 x 12 ピクセル = 3.5" x 2.1" である。 ウィンドウサーズの影響で混んだ天域では天体検出が困難になる。 G < 17.65 mag の 220 M 星のスペクトルが与えられる。  スペクトルは55個のエルミート多項式の係数の形で与えられる。 また、フラックス対ピクセルの形での表示もある。


 5.RVS データ 

 GRVS < 14, Teff = [3100, 14,500] K の 33.8 M 星に対 し、 RVS 視線速度を与える。DR3 では、さらに 3.5 M 星の νbroad, 32 M 星の GRVS 等級を与える。


 6.変光星 

 LPVs 

 G 変光振幅が 0.1 mag 以上の LPVs が 1.7 M ある。392,000 星の周期が 与えられる。多くの場合 RP スペクトルからスペクトル型が決まる。 Lebzelter et al. (2023).
 RR Lyrae 

 270,000 RR Lyrae が見つかった。

 GAPS =Gaia Andromeda Photometric Survey 

 M31 中心から 5.5° の 1.2 M 星が測光モニターされる。Evans23。


 7.Non-Single Stars 

 8.太陽系天体 

 9.天体の特性化 

 APs = Astrophysical Parameters 

 星の APs は、大気情報、進化パラメター、メタル量、元素組成、減光、 その他、 Hα 巾などを含む。

 GSP-Phot、GSP-Spec 

 GSP-Phot = General Stellar Parametriser for Photometry は Teff, log g, AG, distance ... を導く。一方、 GSP-Spec は RVS スペクトルを用いて、大気パラメターと 13 元素の存在比、を出す。 
 FLAME =Final Luminosity Age Mass Estimator 

 GSP-Phot、GSP-Spec から導いたパラメターを用いて、進化パラメター= 半径、高度、質量、年齢、進化段階を与える。

 最も大きな恒星カタログ 

 このカタログはこれまでで最大の恒星の一様なデータを与える。データは Gaia で閉じている。


 10.広がった天体 

 11.Gaia DR3 系外天体カタログ 

 12.科学的性能 

 13.ソフトウェアツール 

 14.結論 

 Gaia の正式運用は 2019 七月で終了した。しかし、 2022 末まで 延長され、さらに 2025年末まで継続されそうである。その時点で マイクロ駆動系の燃料が途絶え、位置想定観測は出来なくなる。  Gaia DR4 は 66ヶ月のデータに基づき、 2025 末までを予定している。 その新しい項目は時系列データの全てを公表し、さらに全ての位置、速度 変光カタログを出す。 DR5 は 最終版で 2030 年までに公表する。