The VLA Galactic Plane Survey


Stil, Taylor, Dickey, Kavars, Martin, Rothwell, Boothroyd, Lockman, McClure-Grifiths
2006 AJ 132, 1158 - 1176




 アブストラクト 

 VGPS = the VLA Galactic Plane Survey は HI および 21 cm 連続波による 銀河面 l = [18, 67], |b| <1.3 と < 2.3 VLA 990 点のサーベイである。 グリーンバンク望遠鏡により追加の短距離情報(?)が得られた。 HI スペク トルライン画像は 1'x1'x1.56km/s 分解能で与えられた。rms ノイズ= 2 K/ 0.824km/sチャネルである。連続波画像は 1' 分解能である。  VGPS 画像は水素中性原子と 21 cm 連続波の数度の大きさの構造を、銀河系 のこの領域で、これまでにない分解能で明らかにした。  VGPS 画像は CGPS = Canadian Galactic Plane Survey と SGPS = Southern Galactic Plane Survey と比較される。一般にはこれらのサーベイ間の一致は 非常に良い。 VGPS と CGPS との間の差は小さく、 HI 輝度温度が 80 K を越す 明るい領域で < 6 K(rms) である。似た程度の一致が VGPS と SGPS との 間にもある。分レベルの分解能サーベイ間のこの一致は、データを統合して 単一銀河面データに進む第一歩となる。


 1.イントロダクション 

 CGPS は主に第2象限、SGPS は第3、第4象限を観測した。 CGPS は l = 50 まで、SGPS は l = 20 まで延びている。第1象限の大きな部分が赤道付近 にある。この領域は CGPS や SGPS で使われた干渉計によっては十分な分解能 で観測することができない。なぜなら、それらの干渉計の配置は東西方向の 配列に限定されるからである。このため赤緯方向の分解能が3倍悪くなる。  VLA は赤道付近でも十分な分解能を達成可能である。この論文は VLA による HI 輝線と 20 cm 連続波の観測を報告する。連続波の短間隔情報は 100 m Effelsberg 望遠鏡により与えられる。この観測で異なるサーベイがつながり、 IGPS = International Galactic Plane Survey = 銀画面の 90 % が可能になる。


 2.観測 


表1.VGPS パラメター  

図1.VGPS の感度分布。等高線は最高感度の 50, 80, 90, 95, 98 %を示す。  



図7.バンド平均した ampscaler (?) の分布。上:最小 amscaler. 中: spillover 補正した amscaler 分布。下:VGPS 連続波画像。上の図の6フィー ルドの観測パターンは 地面への漏れ出しが VGPS の全面で大事であることを 示す。望遠鏡高度による寄与を補正すると銀画面放射の明らかな相関が得られた。

 図13:VGPS 画像。上は連続波。下は V=3.5km/s での HI 画像。