Interstellar Reddening and IR-Excess of O and B Stars


Schultz, Wiemer
1975 AA 43, 133 - 139




 アブストラクト

350 の O-, B-星の二色図から星間平均赤化を銀河系の様々な方向で 定めた。赤化定数 (Reddening Constant) は
     R = Av/E(B-V) = 3.14 ±0.10
と定められた。 20/350 星は分散上限の外にある。それらは異常赤外超過と 見なした。

 1.イントロ 

 Johnson 168 はそれまでの観測をまとめて、 赤化定数 R が方向により 3 と 6 の間を変化するとした。しかし、 R が一定という研究も多い。  そこで 350 O-, B-星 UBVRIJHKL 測光を用いて赤化の研究を行った。



 2.二色図 

 同一の固有カラーを持つ星の二色図 
 バンド A, B, C, D のカラー C(A,B), C(C,D) と色超過 E(A,B), E(C,D) の 間には、

     C(A,B) = const. + [E(A,B)/E(C,D)]C(C,D)

の関係がある。

 O-, B- 星の二色図 
 文献からの観測結果を図1に示す。直線フィットした結果の勾配は 表5の通りである。




表5.図1 a - e の直線フィットから得た勾配。
















図1b.(B-V) - (V-I) 二色図。


図1d.(B-V) - (V-K) 二色図。



図1a.(B-V) - (V-R) 二色図。


図1c.(B-V) - (V-J) 二色図。


図1e.(B-V) - (V-L) 二色図。



 平均減光曲線 
 表5に示した勾配 E(λ-V)/E(B-V) のプロットから、 λ-1 を 0 に外挿したときの値として R = Av/E(B-V) が得られる。

図2.勾配 E(λ-V)/E(B-V) から得た平均減光曲線



 星のグループ毎の分散 



図3b.B 型主系列星の (V-I) 分散。


図3d.B 型主系列星の (V-K) 分散。

 


 



図3a.B 型主系列星の (V-R) 分散。


図3c.B 型主系列星の (V-J) 分散。


図3e.B 型主系列星の (V-L) 分散。