アブストラクト350 の O-, B-星の二色図から星間平均赤化を銀河系の様々な方向で 定めた。赤化定数 (Reddening Constant) はR = Av/E(B-V) = 3.14 ±0.10 と定められた。 20/350 星は分散上限の外にある。それらは異常赤外超過と 見なした。 |
1.イントロJohnson 168 はそれまでの観測をまとめて、 赤化定数 R が方向により 3 と 6 の間を変化するとした。しかし、 R が一定という研究も多い。 そこで 350 O-, B-星 UBVRIJHKL 測光を用いて赤化の研究を行った。 |
同一の固有カラーを持つ星の二色図 バンド A, B, C, D のカラー C(A,B), C(C,D) と色超過 E(A,B), E(C,D) の 間には、 C(A,B) = const. + [E(A,B)/E(C,D)]C(C,D) の関係がある。 O-, B- 星の二色図 文献からの観測結果を図1に示す。直線フィットした結果の勾配は 表5の通りである。 ![]() 表5.図1 a - e の直線フィットから得た勾配。 ![]() 図1b.(B-V) - (V-I) 二色図。 ![]() 図1d.(B-V) - (V-K) 二色図。 |
![]() 図1a.(B-V) - (V-R) 二色図。 ![]() 図1c.(B-V) - (V-J) 二色図。 ![]() 図1e.(B-V) - (V-L) 二色図。 |
平均減光曲線 表5に示した勾配 E(λ-V)/E(B-V) のプロットから、 λ-1 を 0 に外挿したときの値として R = Av/E(B-V) が得られる。 |
![]() 図2.勾配 E(λ-V)/E(B-V) から得た平均減光曲線 |
星のグループ毎の分散 ![]() 図3b.B 型主系列星の (V-I) 分散。 ![]() 図3d.B 型主系列星の (V-K) 分散。 |
![]() 図3a.B 型主系列星の (V-R) 分散。 ![]() 図3c.B 型主系列星の (V-J) 分散。 ![]() 図3e.B 型主系列星の (V-L) 分散。 |