AGB Stellar Evolution and Symbiotic Stars


Schild
1989 MN 240, 63 - 68




 アブストラクト 

 ミラ型星と OH/IR 星のマスロス率と周期の公刊データを集めた。マスロス 率と周期の間には良い相関が見つかった。 P < 600 d ではマスロスは指数 関数的に増大するが、その先では一定値を取る。ミラ型星が短周期から長周期 へ進化するに連れ、そのマスロス率は劇的に増加する。現象学的には天体は古 典的ミラから OH/IR 星へと進化する。  シンビオティック星はミラ型星と OH/IR 星の遷移域で、マスロスが極大になる あたりに集中している。シンビオティック系の赤い星は短周期 OH/IR 星と同じ 進化段階にある。OH メーザーを放射する星周シェルを作ったのと同じ物理過程 が連星系ではシンビオティック星雲を作った可能性が大きい。シンビオティック 星の一部は超星風開始間際にあり、それは惑星状星雲形成につながる。





表1.シンビオティック星の周期とマスロス




図1.周期-マスロス関係。M = ミラ。R = 超巨星。O = OH/IR, IRC 天体。 S = シンビオティック星。




図2.周期 600 日以下の周期マスロス関係と最小二乗フィット。




図3.図1に Bedijn88 のモデルを加えた。モデル線の数字=Mi.