The Near-Infrared Na I Doublet FEature in M Stars


Schiavon, Barbuy, Rossi, Milone
ApJ 479, 902 - 906 (1997)




 アブストラクト 

 Na I 近赤外吸収線 (λλ 8183, 8195) が矮星と巨星の分離に使われてきたが、その解釈に関しては まだ論争中である。このラインの特徴を理解するために低温度星のスペクトルを 観測とモデルの双方から調べた。  我々は Na I 吸収線は実際に矮星と巨星の分離に使えると結論した。さらに、 赤連続光のレベルを 8234 A で定義し、等値幅を 8172 - 8197 A で測定して Na I 指数を定義することを提案する。λ > 8197 A を除くのは VI, ZrI, FeI, TiO ラインを避けるためである。





図1. 左 M-巨星のスペクトル。右 M-矮星。



図2. GL 493.1 の破線=観測スペクトル。実線=モデルスペクトル。
   (Te, log g, [Fe/H], vt) = (3090, 4.7, 0.0, 1.0)


図4. 矮星と巨星の Na I 等値幅(上)今回の連続光。(下)以前の連続光。



図3. 矮星と巨星のスペクトル。下側の直線=以前の連続光。上側の直線=今回提案 する連続光。


図5. HR 3099 の破線=観測スペクトル。実線=モデルスペクトル。
   (Te, log g, [Fe/H], vt) = (3750, 1.5, 0.0, 2.0)