Milky Way Demographics with the VVV Survey 1. The 84 M Star CMD of the Bulge


Saito, Minniti, Dias, Hempel, Rejkuba, + 7
2006 AA 448,




 アブストラクト

 VVV 2010 - 2011 データはバルジ 315 deg2 をカバーした。 これによりバルジ全域の CMD を作成した。データには 173 M 星が3バンド 測光値を与えている。内、"星" のフラッグの付いた天体は 84 M あった。 CMD は複雑な種族構成と減光効果により入り組んでいる。b = -8 と 10 では レッドクランプ星の等級は二重に分かれる。一方、もっと内側の b = -3 では カラーが広がっている。  星種族合成モデルは主系列星と巨星が (J-Ks) = [0.7, 0.9], Ks > 14 で支配的であることを示す。 バルジに赤色矮星の存在を見つけた。これらは惑星トランジット探索に重要 である。外側バルジで見つかった二重等級のレッドクランプは X-シェイプ バルジの証拠である。一方内側バルジのレッドクランプカラーの広がり、 極端な場合は第2ピークは赤化による。銀河系中心の周辺は減光と赤化が 強いため解釈が困難である。





図1.左:J, H, Ks, 3バンド全て、でのバルジタイル毎の検出数。 タイル番号は b201 - b396. 横軸の上の数字は中心銀緯。 右:3バンド天体/最小カタログ天体数のヒストグラム。




図2.VVV バルジ領域の星数密度分布。Ks = 16.5 より明るい星。 破線は図6に示す CMD を作った領域を示す。




図3.左:173 M 天体からマッチした天体全ての CMD. 右:"星" フラッグのある 84 M 天体の CMD. 等高線は 5 % 間隔。赤化 ベクトルは E(B-V) = 2 に対応。




図4.左上:(l, b) = (0.0, -9.5) を中心の 1 deg2 での CMD. 星種族の名前を付けた。赤丸=(m-M)Ks = 7 mag. の M-型矮星。中上:ブザンソンモデルの CMD. 右上; TRILEGAL モデルの CMD. ブザンソンモデルでは星は光度クラスに従って示される。オレンジ= 主系列星、青=準巨星、巨星=赤。超巨星(薄青)、明るい巨星(マゼンタ)、 白色矮星(紫)は数が少ない。それらの相対比は表3を見よ。TRILEGAL モデル では銀河系成分を示す。赤(69.6 %) = バルジ。青(18.3 %) = ハロー。 オレンジ(10.6 %) = 薄い円盤。緑(1.5%) = 厚い円盤。 左下:データとモデルの光度関数。右下:ブザンソンモデルでの光度クラス 別の光度関数。カラーの区別は中上と同じ。




図5.VVV とブザンソンモデルの比較。上:(l, b) = (0, -6). 下:(l, b) = (0, -3)


図6.図2に示した異なる 15 領域の CMD.

  


図7.左:領域 #2, #5, #8, #11 のレッドクランプ付近の CMD. 右:同じ領域の Ks = 15 より明るい二色図。

表3.ブザンソンモデルの星の相対比。

図8.左:領域 #9 のレッドクランプ付近の CMD. 右:同じ領域の 減光フリー指数 c3 = (J-H) - 1.47(H-Ks) を使った CMD。