VVV 2010 - 2011 データはバルジ 315 deg2 をカバーした。 これによりバルジ全域の CMD を作成した。データには 173 M 星が3バンド 測光値を与えている。内、"星" のフラッグの付いた天体は 84 M あった。 CMD は複雑な種族構成と減光効果により入り組んでいる。b = -8 と 10 では レッドクランプ星の等級は二重に分かれる。一方、もっと内側の b = -3 では カラーが広がっている。 | 星種族合成モデルは主系列星と巨星が (J-Ks) = [0.7, 0.9], Ks > 14 で支配的であることを示す。 バルジに赤色矮星の存在を見つけた。これらは惑星トランジット探索に重要 である。外側バルジで見つかった二重等級のレッドクランプは X-シェイプ バルジの証拠である。一方内側バルジのレッドクランプカラーの広がり、 極端な場合は第2ピークは赤化による。銀河系中心の周辺は減光と赤化が 強いため解釈が困難である。 |
![]() 図7.左:領域 #2, #5, #8, #11 のレッドクランプ付近の CMD. 右:同じ領域の Ks = 15 より明るい二色図。 |
![]() 表3.ブザンソンモデルの星の相対比。 ![]() 図8.左:領域 #9 のレッドクランプ付近の CMD. 右:同じ領域の 減光フリー指数 c3 = (J-H) - 1.47(H-Ks) を使った CMD。 |