Age and Mass for 920 LMC Clusters Derived fro 100 M Monte Carlo Simulations


Popescu, Hanson, Elmegreen
2012 ApJ 751, 122 - 135




 アブストラクト 

 これまでに公表された LMC 星団の測光に星団解析ソフト MASSCLEANage を 適用して、920 星団の年齢と質量を決めた。形成率を d2N/dMdt ∝ Mα tβ とフィットした時、 α = [-1.5, -1.6], β = [-2.1, -2.2] であった。258/920 星団 に関しては最近色等級図に基づいた年齢が導かれている。それとの比較は 我々の方法の信頼性のチェックに用いられた。結果は大いに有望で、この 920 星団サンプルは年齢、質量、測光値は LMC の星団種族の特性を調べる 路を開いた。  また、従来の星団カラーに χ2 極小で年齢を決める手法も 調べた。この方法の結果には年齢分布に大きな欠損が現れた。U, B, V, R からのカラーからの解析は常に、若い星団と古い星団の数の超過と、 対応した log t = [7.0, 7.5] 区間の不足を示した。最後に、暗い方の限界 が生むストカスティックな現象を調べるシミュレイションを紹介する。


 2.MASSCLEANAGE と 100 Million モンテカルロシミュレイション 

 SSPモデルとの違い 

 従来の SSP モデルによる星団積分カラー、等級は星数のばらつきがない、 つまり星団質量が無限大の場合に対応していた。しかし、現実の星団は 特に予想星数の小さい領域では、予想値とかけ離れた星数が実現されることが 大きい。

 MASSCLEAN 

 MASSCLEAN (2009) では、星数が有限なために起こる区間毎のストカス ティックなばらつきとその結果をシミュレイトした。M < 104 の星団ではカラーのばらつきが大きくなることを示した。
 MASSCLEANage 

 Popescu, Hanson 2010a は MASSCLEAN を使い、星団の等級・カラーデータ ベース MASSCLEANcolor を作った。それを用い、新しい MASSCLEANage (Popescu, Hanson 2010b)では、年齢と質量の縮退を、同時決定で解いた。 この方法の有効性をいくつかの星団で試してきたが、今回は対象星団数を ぐんと大きくした。


  


図1.920 星団の年齢と質量の分布。Mv は色と丸の大きさで表されている。  

図3.(U-B)o の dispersion Δ(U-B)o は従来の SPP 予想カラーと観測 カラーとの差を星団質量に対してプロットした。点の色は星団の年齢に対応する。 低質量の星団が大きなカラーの dispersion を示す。古い星団では総質量が 小さくとも、 dispersion は小さい。  



図2.左:LMC星団の (U-B, B-V) 分布。質量を色分けした。年齢は点の大きさで 表される。黒実線=従来の SSP モデル。
右:質量と年齢の表示法を引っくり返した。当たり前だが、こちらの方が色の分離が良い。





表1.CMD から年齢と質量を決めた 288/920 星団の例。




表2.残りの 632/920 星団の年齢と質量の例

  


図4.星団の積分等級 Mv と MASSCLEAN が導いた log t の関係。Mv は Hunter et al 2003 カタログから。点の色と大きさは [0, 5000] Mo 範囲を示す。  

図5. CMD 年齢のある 280 星団 (Glatt et al 2010) について、MASSCLEAN が導いた年齢と質量。  





表3.赤い6星団。

  


図6.Glatt et al 2010 年齢と MASSCLEAN 年齢の比較。上:Mv で色分け。 下:質量で色分け。  

図7.図4と似る。CMD 年齢のある 288/920 星団の Mv - log t 関係。 Mv は Hunter et al 2003から。年齢は MASSCLEAR から。  


 4.年齢の比較 


図8.Hunt et al 2003 年齢と、MASSCLEAN 年齢の比較。 上:(U-Bo) による色分け。下:質量で色分け。  

図9.Hunter et al 2003 年齢と Glatt et al 2010 年齢の比較。 MASSCLEAN 年齢で色分け。  



図10.MASSVCLEAN 年齢と無限大質量星団のカラー で決めた年齢の比較  

図11.Glatt et al 2010 の CMD 年齢と無限大質量星団のカラー で決めた年齢の比較  



図12.(U-B)o 対 年齢。(a) MASSCLEAN 年齢。 (b)年齢は従来の χ2 最小で決定。 MASSCLEAN 年齢で色分け。  

図13.CMD 年齢のある星団の (U-B)o - (B-V) 二色図。 年齢で色分け。表3に示す赤い6星団は黒丸で強調。  



図14.CMD 年齢の分かった 288 LMC 星団の (B-V) - 年齢関係。 パドヴァ Z = 0.008 モデルを黒実線で示す。プロット点は星団 質量で色分け。赤い5星団を丸で囲った。  




図16.赤点= Mv < -4 の LMC 星団。青点=それより暗い星団。 黒線=従来の限界。灰色帯=見えるか見えないか曖昧。

図15.図14と同じだが、(V-R)o - log t プロット。  


 4.検出限界再訪 




図17a.星団質量分布。灰色は -4 等より暗い。




図18a.星団年齢分布。灰色は -4 等より暗い。

 



図17b.星団質量分布。灰色は -4 等より暗い。ログスケール




図18b.星団年齢分布。灰色は -4 等より暗い。ログスケール。

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.

  

  

 

  

 

  

 
  

 

  

 

  

 



図.


( )


et al. () 先頭へ