Spiral Structure and Interstellar Radio Emission


Oort
1952 MNSSA 11, 65 - 70




 アブストラクト 

 Morgan 等の HIIRs を使った腕の発見に遅れたが、 HI 観測が 1951 から 始まった。  スペクトルのピークを繋ぎ HI 腕が見つかった。


  

 超巨星と星間雲が追跡天体 

 渦状構造の起源は不明である。しかし、銀河の観測から、明るい超巨星と 星間雲が腕に集中していることは分かっている。

 HIIRs を使ったモルガンの発見 

 1年半前に、Morgan とヤーキス天文台の共同研究者たちは、銀河系渦状構造 の最初の証拠を示した。彼らは、HIIRsまでの距離を定めた。彼らはそれらが 約 4 kpc の長さの列をなすことを発見した。そのピッチ角は 25° であった。 もう一つの列=腕が 2kpc 外側に見つかった。
 HI 21 cm 観測の開始 

 van de Hulst は HI 21 cm の観測を提案し、昨年ハーバードで Ewen, Purcel が、その 6 週間後オランダで Muller が観測に成功した。さらに、 オーストラリアで Christiansen と Hindman が観測に成功した。彼らは ラインの分裂を見つけ、それは腕のせいでないかと疑ったが、渦状腕を 描くことには失敗した。


 スペクトルピーク=腕? 

 Muller の観測は幾つかの方向でスペクトルの山を発見している。それらの 極大が腕からのラインに対応している可能性がある。 これ等の極大速度を、早期型星の視線速度や星間暗黒雲の速度から決めた 回転曲線と合わせて、極大点までの距離を決めて繋いだのが右図である。

 二本の HI 腕 

 明らかに二つの列が見える。近い方の腕は Morgan らが HIIRs から決めた 腕と一致する。第2の腕は lI = [30, 130] に亘る。

図.黒丸= Muller の観測、に基づく腕の予想図。斜線は Morgan らの腕。