カルテックで進行中の赤外サーベイの予備調査を Aur-Tau 領域で見つけた 350 赤外天体について行った。内 10 個は I-K = 7.5 くらいの飛びぬけて赤 い星であった。 | そのカラー温度は 1000 K で非常に低温である。それらの内 Taurusu 領域と Cygnus 領域で見つかった、最も明るい二天体のシュミット乾板上の位置を示す。 |
観測の動機 CITにおける赤外天文学プログラムの一環として、 0.68 - 0.92 μm と 2.01 - 2.41 μm バンドでのスカイサーベイが進行中である。そのような サーベイを行う動機は、 2.0 - 2.5 μm の大気窓で見える天体の無バイアス センサス(調査)を得ることである。そこには当然多くの通常星が含まれるが、 同時に興味深い天体も含まれるかも知れない。 超赤色天体 既に驚くほど赤い天体が多数見つかっている。これら超赤色天体の多くは銀 河系に属し、星間赤化を受けている可能性がある。しかし、少なくともいくつ かの天体については、その極端な赤さは固有の性質のように見える。 検出器 望遠鏡は 62 インチ f/1 アルミコーティングプラスチック鏡で、その分解 能は 2' である。ミラーは 20 Hz で振られる。検出器は PbS の押し引きペア を 南北に4組並べたもので、各組が赤緯 10' を担当し、全体で赤緯 40' が 掃引できる。 |
走査 望遠鏡は日周運動の 15 か 30 倍のスピードで赤経一時間分を 掃引する。掃引の赤緯は 15' 刻みで変えて行く。こうして赤緯 3° か 6° 巾の空が各晩掃引される。天の各点は少なくとも2回は観測される。 Iバンドはシリコン検出器を PbS の横に置いて観測した。 感度 PbS シグナルと K 等級の比較を通常星について Johnsonn 1962, 1964 の K 等級リストと比較し、 Si 検出器シグナルを Kron, White, Gascoigne 1953 の I 等級と比較した。感度は I = 9 mag, K = 5 mag である。 カラー分布 Aur-Tau 領域のテスト観測で検出した 350 星の予備調査を行った。 I-K の分布は 4 より赤くなると急降下する。I-K = 6 では実質的にゼロ となるが、全体の 1 % くらいがそこに残る。 |
a: 主要部の赤く伸びた尾ではない これらは通常星より少し赤いというのではない。かけ離れて赤い。実際それら 自身には一種の一様性があり、典型的なカラーは I-K = 7.5 である。これまで、 そのような星が 10 個見つかった。内、既存カタログにあったのは TX Cam のみである。 b: 銀河面に貼りついている それらは銀河面近くに分布するが、銀極近くに見つかったものも一つある。 I で限界 それらは K = 0 - 2 である。それより暗いと I で見えなくなる。48インチ シュミットで探せた少数の星は I 乾板で 16 等より暗かった。 |
d; 温度 1000 K J-K = 7.5 に黒体をフィットすると T = 1000 K となる。Scargle, Becklin が行った二つの明るい星の近赤外分光もそれを確認した。 最も明るい二つの位置 ![]() |
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