The Observation of Blue Giant Stars at Great Distances from the Sun


Morgan
1958 IAU Symp 5, 57 - 62




 アブストラクト 

 通常の分光観測では青領域で暗過ぎる早期型星を発見し、観測する ための技法を述べる。  


 1.イントロダクション 

 Morgan 1950 によると 24" - 36" クラスのシュミット望遠鏡で OB-型星を 分離できるのは mpg = 12.5 が限度である。これはまた、 100 A/mm 分散の分光器で分光光度クラスを決められる実際的な限界である。

 2.第1の近似 

 Morgan,meinel, Johnson 1954 は青色巨星に富んだ星群を分離する方法を 提案した。それは赤化の大きな青い巨星が黄色巨星に比べ、大きな紫外超過 を持つことに基づいている。この方法に基づいて彼らは小型シュミットカメラ と対物プリズム 30,000 A/mm とを用いて実験を行った。Schulte はヤーキス 24" 鏡を用い、 mpg = 14 mag まで検出可能であることを示した。

図.Morgan,meinel, Johnson 1954 図2.標準スペクトルの模式図。

図.Morgan,meinel, Johnson 1954 図1.NGC 6913 を含む1度四方領域の 対物プリズムスペクトル、上が 7300 A, 下側が 3500 A. スペクトルの長さは 0.15 mm.  





図1.UBV 二色図上に赤化を受けた早期型星の位置を示す。黒点=赤化のない B1 - K7 の主系列星。赤化無し O6 - O6 型星を通る赤化線の勾配は 0.70 である。B1 V を通る赤化線の勾配は 0.80 である。この二つの傾きは、 Johnson, Morgan が発見した天域毎の赤化則の変化の両極端を表す。

 3.第3の近似 

 赤化を受けた早期型星 

 図1には UBV 二色図上に赤化を受けた早期型星の位置を示す。 二本の赤化線の間の領域は、O5 - B1 の星が赤化を受けている領域で ある。更に B2 Ia, B2 Ib, B3 Ia の星も含まれる。
 他グループ星 

 図1にはまた、 G5 - G8 巨星 (B-V, U-B) = (0.9, 0.7) と F8 - G5 主系列星 (B-V, U-B) = (0.6, 0.05) の位置も示されている。 これら二つは U-B 指数だけでは 青色巨星と混同してしまうのであるが、 二色図では区別される。さらに、B2 とそれより晩期型の青色星は、 先程の赤化帯より下に来るので区別される。

 星間減光 

 星間減光の強さも求められる。ただし、絶対等級はそれほど高い精度で 決められない。