若くて大きく青い LMC 星団 NGC 1866 の 11 個のセファイドに対し、 可視、近赤外測光と視線速度観測を行い、 CORS Baade-Wesselink 法を使って 半径と距離を定めた。この方法は表面輝度を (U-B), (V-K) カラーの関数として 高精度に較正して、セファイドの物理半径と角半径を同時に導き出すものである。 | その結果、セファイドまでの距離も求まる。半径と距離のエラーをモンテカルロ 法によって厳正に見積もった。我々の解析は NGC 1866 の距離指数を 18.51 ±0.03 とした。この値は他の幾つかの独立な測定と一致する。 |
![]() 表1.HV12197, HV 12199, We2 の新しい視線速度データ |
![]() 図1.黒丸=HV12197, HV 12199, We2 の新しい視線速度データ。白三角= Storm et al 2005. 白四角= Welch et al 1991 |
![]() 図2.(B-V) - (V-I) 面上のモデルグリッドから赤化を求める方法の図解。 セファイドの経路を黒線=重力一定ラインと、赤線=温度一定ラインで区切った。 一例として、赤化補正以前の V7 観測点はグリッドの外にある。グリッド内に 観測点が移るように赤化量を決める。 |
![]() 表3.赤化 E(B-V) |
![]() 図3.5つのセファイドのカラーカラー経路を Bessell et al 1998 のモデル グリッド上にプロット。 |
![]() 図4.Bessell et al 1998 の Te (U-B, V-K) |
![]() 図5.Bessell et al 1998 の log g (U-B, V-K)。 |
![]() 図6.Bessell et al 1998 の BC (log Te, log g) |
![]() 図7.セファイドの Fv - (V-K) 関係。直線=Kervella et al 2004 のモデル。 |
![]() 図8.セファイドの周期半径関係。白丸=銀河系セファイド(Molinaro e al 2011). 三角=この研究。上下二つの枠は ΔB 項を考えてフィットするか(上)無視 するか(下)の違い。 |
![]() 図9.We 2 における物理半径の変化曲線と視直径変化の例。 |
![]() 図10.距離指数 μとセファアイド周期 P の関係。白丸=基本振動。 黒点=第1高調波。実線=平均。一点鎖線=他の研究。 |